ホワイトニングの後戻り防止法4選
ホワイトニングが後戻りすることを簡単に説明すると、ホワイトニングする前の歯の色へと戻ってしまうことです。ホワイトニングには後戻りがつきものですが、これを軽くすることで白さを長く継続することができます。今回の記事では、ホワイトニングの後戻り防止法やホワイトニングの具体的な効果について詳しく分かるようになります。
ホワイトニングの後戻り防止法を4つご紹介
ホワイトニングの治療が終わった直後から、歯が再度黄ばんだり、エナメル質の状態が以前の状態に戻っていきます。従って、後戻りを抑えることが、白さを保つ上で、もっとも大切なことといっても過言ではございません。
①クリーニングで後戻りを防ぐ
着色の汚れは、歯の表面にあるペリクルに色が付着するものです。これが徐々に積み重なると、歯の内部に沈澱していきます。ステイン(着色汚れ)を取り除く歯磨き粉や、歯科医院での定期的なクリーニングを行うことで、着色を防ぐことができます。
つまり、汚れが沈着する前に、しっかりとクリーニングすることで、後戻りを抑えることができます。
②タッチアップで着色汚れを防ぐ
タッチアップとは定期的に追加するホワイトニングを指します。半年くらいを目処に、定期的にタッチアップを行えば、高い水準で白い色を保つことが可能です。これは、厳密に言うと後戻りを防止するのではなく、再度ホワイトニングすることを指します。
③ペリクルがない時は気をつけましょう
通常時に、歯はペリクルと呼ばれる薄いタンパク質の被膜に覆われています。この被膜には、虫歯や着色などを防止する役割があります。ホワイトニング直後の24時間以内には、特に着色しやすいので細心の注意が必要になります。ホワイトニング剤の効果によって、ペリクルが剥がれているので、とても着色がしやすくなっています。ペリクルはおよそ1日程で、唾液中の成分によって再生されます。
④色が濃い食べ物は控えよう
着色性の高い食事を好んでいる方は、それを多少見直すだけでも、歯の後戻りを軽くする効果があります。ホワイトニングで白くなっている歯が、元々の色へと戻っていってしまうのは、普段の食生活が多大に関わっています。カレーやワインなど、多くの飲食物が挙げられますが、基準としては、食後に舌に色が強く残るような食べ物を、頻繁に摂取しないよう見直すべきです。
ホワイトニングの具体的な効果について
歯の象牙質を透けにくくする
エナメル質の外見は半透明であるため、象牙質が透けて見えてしまうと、黄色みがかって見えます。歯の表面はエナメル質に覆われており、その内部に黄色みがかった象牙質が存在します。ホワイトニング剤には、歯の表面のエナメル質を曇ったガラス状にする力があるので、象牙質が透けにくくなり、歯が白く見える効果があります。
過酸化水素による着色物質の分解
過酸化水素は、歯の表面に沈着した着色物質を、細かく分解する効果があります。ホワイトニング剤の歯を白くする主な成分は、オキシドールなどにも使用されている過酸化水素です。この効果によって、黄ばみなどの染み付いた色素が、一段と薄く目立たなくなります。
後戻りには2種類あります
①エナメル質が半透明に戻る
ホワイトニング剤の働きの一つにエナメル質が曇りガラス状になることをご説明しました。しかし、時間の経過とともに元の表面状態に戻っていきます。エナメル質はミネラル分の再形成(再石灰化)と消失(脱灰)を交互に繰り返しており、再石灰化の作用によって、以前のような表面に戻ってきます。
②飲食によって戻る
歯は飲食などの繰り返しよって、普段から着色しやすい環境にさらされているといえます。つまり、ホワイトニングが終わった後も時間の経過とともに、以前の色へと戻っていきます。ただし、着色しやすい食生活を見直したり、セルフケアを工夫することで、後戻りを改善することも可能です。