初期虫歯の症状、見分け方
初期虫歯の症状、見分け方
虫歯になるのは、主にプラーク(歯垢)が原因です。 口腔内に残った食物残渣をエサにし、口内に留まっている虫歯の原因菌がプラークを作ります。 そしてプラークから放出される酸が、あなたの歯をじっくりと蝕んでいくのです。
まずはご自身の歯に日頃から関心を持ちましょう
虫歯菌が歯を蝕み始めると、まずエナメル質の表面が徐々に溶け始めてくすんだ白色に変わっていきます。 この段階ではまだ治療が必須というわけではありませんが、歯科医院にて正しい歯みがき指導や自宅でのケア方法を受けることでさらなる悪化を防ぐことが可能です。 専用の染色液を使うとプラークの残り具合や磨き残し箇所が確認できるので、それをもとに正しいブラッシングを行い、歯の石灰化を促しましょう。 併せて、日頃の生活を見直すことも重要。 普段口にしている甘いお菓子をキシリトールガムで代替したり、歯みがき粉をフッ素入りのものに変えたりといった有効なアドバイスをさせていただきます。 なおC0レベルの状態に何も対策を取らず放置してしまうと、C1レベルに移行してしまうのはあっという間です。 痛みがまだないC0レベルのうちからご自身の歯の状態をよく観察し、虫歯の進行をストップさせましょう。
小さな穴が空いて菌が動き始める虫歯初期段階
エナメル質がすべて溶解し、象牙内に留まる状態になるといわゆるC1レベルです。 この頃になると、鏡で見るとご自身でわかるくらいの小さな穴が歯の表面に空き始めます。 “まだよくわからないほどの穴だから問題ない!”などと楽天的に捉えるのは厳禁です! 穴がどれだけ小さくとも、虫歯菌は歯の内部へと確実に侵入しています。 この状態になってしまうと残念ながら、いくらブラッシング方法が丁寧で正しくとも虫歯の進行をストップさせることはできません。
虫歯の見つけ方について
虫歯の前兆を要確認
初期の虫歯を見つけるには、日頃からご自身の口腔内をよく観察することです。 その際、“前兆を見逃さないこと”に重点を置いて行うのが大切。 とはいえ歯みがきや自宅でのケアを怠り黄色っぽくなったプラークが歯に付着していると、実は進行をストップできたC0レベルの歯を見落としてしまい、虫歯がどんどん悪化してしまいます。 プラークは、たとえ少量でも馬鹿にしてはいけません。 もし歯みがきの方法やケア用品に関して不安な方がいれば、これを機に歯科医院にてアドバイスを受けるのがおすすめです。 正しいケア方法を習得し、虫歯の進行をストップさせましょう。
知覚過敏と虫歯が紛らわしい?
“知覚過敏”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 症状が虫歯と酷似しており、しばしば勘違いしてしまう人がいます。 知覚過敏は、歯周病等による歯茎の痩せや歯の付け根の露出が主な原因。 加えて、歯みがきのしすぎ等で歯の表面にあるエナメル質が削れてしまい、象牙質が出てくることで刺激が神経を伝達して沁みるという方もいます。 いずれにしても、冷水やアイスクリーム等で歯が痛くなってしまう方は知覚過敏の可能性も十分に考えられます。 当院では知覚過敏に関するご相談も承っており、緩和に向けたケア方法のご提案やレーザー治療も行います。 歯の痛みや沁みに関して、お悩みがある方はぜひ一度ご相談くださいませ。
奥歯がズキズキするのは親知らずが関係しているかも?
近年は比較的顎の小さい方が多く、親知らずの生える余地がないという方が複数いらっしゃいます。 歯茎に埋まったまま内部で周囲の歯を押していたり、生えたとしても横や斜めに向いており歯並び悪化を助長させたりすることも少なくありません。 加えて一番奥の歯は非常に磨きづらく、知らず知らずのうちに虫歯や炎症を引き起こす原因となる可能性もあり危険です。 よって親知らずは、口腔内にトラブルが起きてしまう前に抜いてしまうことをおすすめします。