歯ぎしりがホワイトニングに与える影響について
歯ぎしりはマウスピースの劣化を早めます
患者さまのご自宅なで行うホームホワイトニングはマウスピースを使って、患者さまご自身でホワイトニング剤を塗ります。毎日約2時間マウスピースを取り付けて、2週間〜1ヶ月くらいの期間はその状態を続けます。その際に、マウスピースが傷つかないよう、大切に扱う必要があります。特に、歯ぎしりや食いしばりの悪習慣がある患者さまは、マウスピースに傷を与えやすいといえます。
歯ぎしりでマウスピースが破損する
歯ぎしりなどでマウスピースに大きな圧力が加わってしまうと、素材の樹脂が壊れてしまうケースがあります。マウスピースには、ソフトやハードのタイプがございますが、特にハードのタイプについてはひび割れ等が生じやすいと言われています。歯ぎしりをしてしまう患者さまは、ホワイトニング中になるべく歯をマウスピースと接触させないように気をつけましょう。
就寝時はマウスピースの取り外しましょう
歯ぎしりは、1日の中でも特に就寝時に生じてしまうことが多々あるので、就寝時に装着しているマウスピースを破損させてしまうケースもございます。日中に決められた時間ホワイトニングをして、就寝時にはマウスピースを取り外しましょう。
歯ぎしりでマウスピースが早期に破損する
歯ぎしりがある患者さまは、個人差はあるもののすぐにマウスピースにダメージが加わり、マウスピースに空洞が出来上がることもございます。歯ぎしりは日中でも悪習慣でしてしまう方もいらっしゃいます。マウスピースを何度も壊してしまう方は、歯科医院で相談することをお勧め致します。
歯ぎしりを改善して歯やマウスピースを長持ちさせよう
口内環境を整えてからホワイトニングへ
食いしばりや歯ぎしり等の悪習慣がある患者さまは、まずそれらを改善してからホワイトニングに挑戦することが良いでしょう。その理由は、食いしばりや歯ぎしり等によってエナメル質が徐々に剥がれていき、歯にヒビ割れが生じてしまうケースがあるからです。その為、過酸化水素が含まれているホワイトニング剤を使用することができません。薬剤の濃度が低くないため痛みが生じてしまう場合がございます。その他にも、知覚過敏のある方などは、ホワイトニングを希望する前に一度、歯科医院で診察を受けることを推奨します。
歯ぎしりを改善させましょう
歯ぎしりや食いしばりといった悪い習慣は、正確にいつから発症したかを見つけることが困難であり、肉体的以外にも精神的なストレスなども大きく影響しており、治療が難しいパターンがあります。歯科医院で行う歯ぎしり改善の一般的な手法は下記のとおりです。
・噛み合わせの力を左右対称にする
噛み合わせが歪んでおり、噛む際の力の加わり方が左と右でバランスが合っていないことが要因で、歯ぎしりや食いしばりを発症させているケースもございます。噛み合わせの力を左右対称にして、歯ぎしりを改善しましょう。
・マウスピースによる改善
患者さまの歯の形に適応した治療専用のマウスピースを製作・取り付けをして噛み合わせのバランスを整えることで、歯ぎしりや食いしばりを抑えたり、アゴへの刺激を軽減することが可能です。
ホームホワイトニングをやめてみる
歯ぎしりや食いしばりの癖が強く、ご自宅でのホワイトニングに効果が期待できない場合は、歯科医院のホワイトニングも選択肢に入れましょう。歯科医院のホワイトニングとはオフィスホワイトニングとも呼ばれ、ご自宅でのホワイトニングに比べて濃度の濃い過酸化水素という成分を含むホワイトニング剤で施術が可能な為、短い時間で歯の色を明るくさせることが期待できます。治療の時間は約1時間くらいですが、歯ぎしりの進行具合によって、歯の周りのエナメル質が大きく傷ついているケースなどは、ホワイトニングが困難な場合もございます。