差し歯が黄ばんでいる時の対処法
差し歯は変色が気にならないセラミックがお勧め
セラミック製の差し歯については、保険の適用ができません。ですが、今後差し歯を入れるなら、セラミック製の方をお勧め致します。プラスチック製のレジンのような変色が気になることもなく、長期的に美しく保つことができ、後々の問題も少なくすることが出来ます。
レジンは簡単に付け替えが難しい
例えば、保険の適用ができるのなら、レジンが変色してから、また改めて作り直せば良いのではと考える方もいるでしょう。ただし、パッと取り外して同様のものを作って、また元通りに取り付けられるというほど、簡単ではありません。レジンを付け替える時には、またベースとなる歯を削り直して整える必要があって、その度に、元々の歯が減少していきます。付け替えが可能な回数は、残っている歯の部分の量によりますが、回数を増やす毎に歯は徐々小さくなっていくので、歯が折れるリスクも増加していきます。その場合、最悪抜歯しなければならなくなるパターンもあります。
レジンは黄ばみやすい
レジンは、隣接している歯と色を近づけることも可能で、歯に取り付けた当初は、美しく見えるものです。ただし、およそ1年半から3年程度で、素材自体の色が黄色くなってきます。また、レジン素材は弱いので、金属で裏打ちしてあり、これが徐々に溶け出してしまうことで、歯茎が黒くなる原因にもなります。
差し歯が黄ばんでいる時の対処法3つ
差し歯は、過酸化水素の薬剤を使って白くすることはできません。ホワイトニング剤は、天然歯に染み込んだ汚れに働くものだからです。この章では、人工の素材である差し歯を白くするための方法について3つご紹介します。
①ホワイトコートを使用する
保険治療が可能で、前歯の差し歯などにも使用される素材がレジンですが、プラスチック製なので、時間が経過すると次第に黄色みがかってきます。素材自体の色が変わってしまうので、素材の白さを元に取り戻すことはできません。この場合、歯科医院で歯科用のホワイトコート剤を塗ることで、白く変えることができます。しかし、コーティングの継続期間はおよそ1ヶ月程度と言われています。
②レジンではない素材へ変えていく
レジンを長く使用していると、素材が黄色く変わっていきます。そして、セラミック製の差し歯に変更するというのも一つの手です。セラミックは天然の歯の質感によく似ていて、素材の着色や変色をしにくいので長く白さを継続することができます。
③表面の汚れは落とすことが出来る
プラスチック系の素材(レジン)自体の変色は白くすることはできませんが、表面に着いてしまった汚れであれば、歯科医院のクリーニングで削ぎ落とすことができます。セラミック製の差し歯であれば、素材の色が変わりにくいので、表面のクリーニングで本来の白さを取り戻すことができます。
差し歯とホワイトニングの注意点
口の中に部分的に差し歯があって、歯列全体をホワイトニングする際には注意が必要になってきます。何故かというと、天然の歯にはホワイトニングの効果がある一方で、レジンの差し歯はホワイトニング出来ないので、色が合わなくなり、差し歯だけが特に目立ってしまうからです。
セラミックの差し歯にホワイトニングをする場合
元々セラミック製の差し歯が挿入されていて、天然の歯の色味が気になっている場合もあることでしょう。セラミックは天然の歯と比べて色が付きにくいからです。この時は、セラミックの差し歯の色に合うようにホワイトニングをしますが、ホワイトニングを使用して微妙な色合いまでバランスを取ることは難しいものです。ホワイトニングの経験が沢山ある歯科医院へ相談してみましょう。