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「口腔機能低下症」って知っていますか?


 
 
みなさんは「口腔機能低下症」という言葉を聞いたことがありますか?
ふとしたことを機に、口腔機能が低下する病気のことです。一番の原因は加齢とされていますが、ほかの理由が隠れていることも珍しくありません。
症状があるにも関わらず放っていると、やがて食事が難しくなり全身の筋肉が衰えます。年配の方は、介護が必要な状態になることもあるので気を付けてください。
主な症状や原因について解説するので、将来の口腔状態が不安な方はぜひご覧ください。
「あのとき知っておいてよかった」と思える日が、きっとやってくるはずですよ。
 
 

検査では、次の7つの症状があるかどうかチェックしたうえで診断がなされます。
①口腔状態に問題があるかどうか
②口の中が渇いていないかどうか
③噛み合わせる力が衰えていないかどうか
④舌口唇運動機能が衰えていないかどうか
⑤低舌圧の状態に異常がないかどうか
⑥嚥下機能が衰えていないかどうか
⑦咀嚼機能が衰えていないかどうか
上記のうち「③⑤⑥のうち1つ以上に該当しており」「①~⑦のうち3項目以上当てはまっている」という場合に診断されます。
 
 

主な症状

以前に比べて食事がしにくくなったと感じる人は、口腔機能低下症の可能性があります。
具体的な症状は次の通りです。
 
●食事でむせることが多くなった
●飲食物を飲み込みにくくなった
●口腔内が渇きやすくなった
 
ほかにも食事の場面以外において、薬の飲みにくさや滑舌の悪化が生じることがあります。
どの症状も、口腔周りの色々な機能が低下して起こるということを認識しておいてください。日常生活で少しでも違和感を覚えたときは、早めに歯科医院を受診するのが望ましいです。
はっきりとした症状がない限りは自覚することが難しいため、プロの検査と診断を受けることが大切です。
 
 

主な原因

口腔機能低下症の原因は、1つではありません。
まず挙げられるのが「加齢」で、年齢を重ねるとともに口腔内の感覚が徐々に鈍化します。嚥下や咀嚼、唾液の分泌機能なども同時に低下するでしょう。
また歯の欠損や、義歯の不具合が起こる可能性もあります。毎日の手入れを怠ると、症状は悪化の一途を辿ります。
さらに全身疾患および治療に用いられる薬、栄養不足なども原因となることがあります。
さまざまな要因が絡み合って発症するということを理解したうえで、口の中をキレイな状態で保ちましょう。もちろん、全身の健康管理も必要不可欠です。
 
 

症状が出たまま放置していると…

ここまでの内容を読んで「口腔内の乾燥や滑舌の悪化くらいであれば、経過観察で問題なさそう」と思っていませんか?
決してそのようなことはなく、口腔機能低下症を放っておくと全身に悪影響を及ぼす可能性があります。
食事が摂りにくくなることで、友人との会話や外出が億劫になることもあるでしょう。
というのも口腔機能が低下すると、お粥やゼリーといった軟らかい食品ばかりを食べるようになります。タンパク質やビタミン類が足りなくなり、筋力や体力につながります。外出などできる状態ではないでしょう。
最悪の場合、階段の昇降も難しいレベルになります。
危険なサインを見逃さず、早めの対処と予防に注力することが大切です。
治療が遅れると、受診しても元の状態に戻らない可能性があるので気を付けてください。
今回紹介した内容に該当する方はもちろん、健康に自信がある方も数か月おきに定期健診を受けてください。
定期的にプロに診てもらうことで、早期発見・治療が可能となるでしょう。
 
 

日常生活で少しでも異変を感じた場合は医療機関を受診しましょう!

口腔周りの機能低下や食事における不具合を感じたら、早めに歯科医院を受診してください。
口腔機能低下症はもちろん、何らかの病気が見つかるかもしれません。
タナベ歯科クリニックでは、患者さまから伺った症状と検査結果をもとに適切な診断と治療を行っています。
日常生活で少しでもおかしいと感じることがあれば、ぜひ当院へご相談ください。

酸蝕症(さんしょくしょう)について


 
 
突然ですが、みなさんは「酸蝕症」という病気をご存知でしょうか?
それほど高い知名度ではありませんが、実はむし歯や歯周病に次ぐとても怖い歯の病気です。
もしご自身や家族に症状が出た場合に、すぐ気付いて対処できるよう正しい知識を得ておきましょう。予防法も併せて紹介するので、参考にしていただければ幸いです。
 
 

どんな病気?

歯の表面を覆っている「エナメル質」が、何らかの要因によって徐々に溶かされる病気です。
口の中の細菌によって歯が溶かされるむし歯とは、似ているようで症状が異なります。
しかし「痛みが生じる」という点では同じであるため、区別しにくい方が多いのが現実です。酸蝕症の場合は進行とともに、歯の表面が黄ばんだり白濁したりすることもあるでしょう。
また、病気の原因もそれぞれ異なります。
むし歯はミュータンス菌などの細菌が蝕んでいくのに対して、酸蝕症は外部から取り入れた酸性の食べ物や飲み物、体内の酸などが悪さをします。
日頃から食生活に気を付けていれば問題ありませんが、酸性の飲食物ばかり飲み食いしたり、無理なダイエットを行ったりしている方は注意が必要です。
日常生活において心身に負担をかけていないか、これを機に振り返ってみてくださいね。
 
 

主な症状

次のいずれかに該当する場合、エナメル質が溶かされているかもしれません。
●全体的に歯の厚みがない。
●先端がギザギザとしている。
●歯と補綴物の境目にスキマがある。
●歯に穴が空いていてズキズキとした痛みがある。
●詰め物や被せ物がよく取れる。
●歯の表面に本来あるはずのツヤがなく、黄ばみや白濁が生じている。
たとえ軽度であっても、放っておくと大切な歯が徐々に蝕まれます。最終的に、歯が脆くなりダメになってしまうでしょう。
審美性だけでなく、機能性も失う恐れがあることを理解しておいてくださいね。
 
 

原因について

これまでは、ガラス工場やメッキ工場で発生する酸性のガスを吸うことが主な原因だとされていました。
しかし近年は、食生活の乱れも一つのトリガーになるといわれています。
みなさんは柑橘類やもずく、ジュースやビール、梅酒、赤ワインといった酸性の飲食物を頻繁に口にしていませんか?
挙げればキリがありませんし、中には健康によい食品も含まれているのが事実です。しかし、どのような飲食物も摂りすぎはよくありません。
体によいか悪いかは別として、同じものばかり飲み食いすることは避けましょう。
ビタミンCのサプリや、アスピリンなども過剰に摂取しないよう注意が必要です。
ちなみに酸蝕症は、ほかの疾患がきっかけで起こることもあります。代表的なのが「逆流性食道炎」で、加齢や肥満、ストレスなどが代表的な原因です。強酸性の胃液や消化途中の飲食物が食道へ逆流すると、口腔内に胃酸や酸性ガスが充満しやすくなります。
 
 

対処法と予防法

次に紹介するポイントに注意しながら、症状の軽減や予防に努めましょう。
 

酸性のものを飲み食いしたらうがいをする

過剰摂取を控えることが最善の策ですが、その後の対応も大切なポイントです。量に関わらず、酸性のものを飲み食いしたあとは流水でよく口をすすいでください。ブクブクうがいを行うのが理想です。
酸性になった口の中が中和反応で中性になり、歯が溶けるのを防げるでしょう。食事が終わったら、極力早めに実施するのがポイントです。
 

よく咀嚼する

唾液の分泌を促すには、咀嚼回数を増やすのが有効です。唾液に含まれるミネラルが酸を中和し、酸蝕症の予防に一役買ってくれるでしょう。
 

ダラダラ食いを控える

飲み食いを長時間行っていると、中和反応が追い付かなくなり酸性の口腔状態が続きます。
スポーツドリンクなどを、ちびちびと飲み続けることも推奨できません。すぐにうがいができる環境下にないときは、できるだけ水やお茶を飲むよう意識してください。
 

食生活の改善に取り組む

酸蝕症の原因になりうる摂食障害や逆流性食道炎は、一度罹患すると治るまでに時間がかかります。
適切な治療をうけると同時に、食生活の改善に取り組みましょう。精神的な負担をかけないよう、徐々に対処することがポイントです。
 

フッ素を塗布してもらう 

歯科医院でフッ素を塗ってもらうのも、酸蝕症予防の一つになります。市販の製品を使用しても構いませんが、歯科医院で取り扱われるフッ素の方が高濃度です。
数ヶ月おきに歯科健診を受診し、フッ素の塗布を受けて歯質強化を図りましょう。
 
 
今回はここまでです。
酸蝕症の主な症状や対処法について、理解していただけたでしょうか?
ほかの疾患と症状が似ており、患者さま自身での見極めが難しい場合もあります。少しでも異常を感じたら、早めにかかりつけ医へ相談してください。早期発見と治療が、健康な口腔状態をキープすることにつながるでしょう。

知覚過敏の原因と予防法


 
 
温度に関わらず、特定の飲食物を口にすると歯が一瞬ピリッとすることはありませんか?
心当たりがある方は、知覚過敏かもしれません。
主な原因や対処法を理解し、症状の緩和に努めましょう。
ご自身だけでなく、歯が染みるなどの症状に悩んでいる知人や家族がいればぜひ内容をシェアしてあげてくださいね。
 

主な症状

特定の飲食物を始め、冷風や歯ブラシの刺激を受けると一瞬だけ痛みが生じがちです。
むし歯特有の「ズキズキと続く痛み」とは違うことを知っておきましょう。
 

主な原因

加齢や外的刺激によって、歯を覆う「エナメル質」が擦り減ると「象牙質」が露わになって刺激を受けやすくなります。象牙質の内側に位置する神経へ、刺激が伝わりやすくなるためです。
 

エナメル質が剥がれる主な理由

 

1.歯肉の後退

加齢や過度なブラッシングによる外的刺激で、歯肉が下がると根っこが露出します。歯周病などの口腔トラブルがきっかけになることもあるでしょう。
歯根部分はもともとエナメル質で覆われていないため、歯肉が下がると自然と刺激を受けやすくなります。
 

2.破折やひび割れ

長期の悪習癖や不慮の事故で、歯が折れたりひび割れたりすると内部に神経が伝わりやすくなります。その結果、痛みが出るようになるでしょう。
 

3.咬耗(こうもう)

加齢とともに、エナメル質が徐々に摩耗して象牙質が剥き出しになってしまいます。
 

4.悪習癖

歯ぎしりや噛みしめなどの悪習慣がトリガーとなり、ひび割れたり擦り減ったりして染みるようになります。
また強いダメージにより、根っこが傷んで「くさび状欠損」が起こると刺激を受けやすくなるでしょう。
 

5.酸蝕歯(さんしょくし)

酸性の食べ物や飲み物の過剰な摂取によって、歯が溶解するという症状です。
梅干しや柑橘類といった酸味の強い飲食物、あるいは炭酸飲料を頻繁に口にしている方は要注意です。その生活を繰り返すうちに、歯が溶けて象牙質が露わになります。弱酸性の飲食物であっても、自覚できないレベルで影響を受けているので注意してください。
 

6.ホワイトニング

施術の際に使用される薬剤が原因で、一時的に痛みが生じることがあります。その旨は事前に歯科医師から伝えられるはずですが、もし施術中や施術後に痛みや違和感を覚えたときは早めに受診しましょう。
 
 

対処法

 

1.適切な口腔ケア

歯を磨くときに、歯ブラシを強く当てたからといって汚れがキレイに落ちるわけではありません。
むしろ過剰な力を加えると、知らないうちにエナメル質へダメージを与えている可能性があります。ほどよい力でブラッシングを行い、エナメル質を摩耗させないよう気を付けましょう。
 

2.専用の歯磨き粉を用いる

知覚過敏の予防には「乳酸アルミニウム」と「小酸カルシウム」が有効だとされています。
ドラッグストアやネットで歯磨き粉を購入する際に、パッケージを確認しましょう。この2つが配合された製品を使うことで、予防や症状の緩和につながるかもしれません。
 

3.悪習癖に気を付ける

悪習癖の大半は、1つの物事に集中しているときや就寝中に起こります。
後者に症状が出ていると第三者に指摘された場合は、歯科医院を受診して専用のマウスピースを作製してもらってください。装着して眠れば、歯ぎしりが起こっても衝撃を最小限に留められます。
また昼間の対策としては「噛みしめない!」などと書いた複数の付箋メモを、目の届きやすいところに貼って生活するのが有効です。
意識する時間が増えれば増えるほど、悪習癖は起こらなくなるでしょう。オフィスなどの人目に付きやすい場所では、付箋メモではなくスマホのホーム画面を利用するのがおすすめです。
 

4.酸が含まれる飲食物を極力摂らないようにする

炭酸飲料や酢など、酸性の食べ物や飲み物を摂りすぎると歯が溶けやすい状態になります。時間が経つにつれて、唾液の作用により、歯の表面が再石灰化を起こしてしまうでしょう。口腔内が強い酸性のまま、長時間放置していると歯はどんどん溶解します。
日頃の食習慣を見直すことは容易ではありませんが、これを機にご自身を見つめ直してはいかがでしょうか?
口にする食品の種類に関係なく、飲食後はできるだけ早めに口腔ケアを行うことも大切なポイントです。
 
 
歯が染みる原因や対処法について、理解していただけたでしょうか?
ちょっとした刺激で、ピリッとした一時的な痛みが生じる方は注意が必要です。
ズキズキとした痛みが長く続く場合も、むし歯などを疑って歯科医院を受診しましょう。
患者さまご自身で原因を突き止められないときは、プロに診てもらうのが一番です。信頼して任せられる歯科医院を受診し、早期発見と治療に努めましょう。

赤ちゃんの歯みがきっていつから?乳歯の虫歯予防について


 
 

乳歯のむし歯について

乳児に歯が生えると、親御さまは成長を実感する一方で、口腔ケアのことが気になるはずです。乳歯は大人の歯に比べて小さいですし、生えかけの歯もあればブラッシングを嫌がられることもあります。
本記事では乳歯のブラッシング方法や開始時期、むし歯予防に関することを深掘りしてお話しします。
 
 

乳歯が萌出する時期

乳歯は6ヶ月頃から萌出し始めるのが一般的ですが、タイミングには個人差があります。もっと早くに生えるケースもあれば、10ヶ月を過ぎて生える気配のない子もいます。
最初に下の前歯が萌出し、それから上の前歯が生えてきます。2~3歳頃までに、全20本の乳歯が生え揃うでしょう。
 
 

乳歯のむし歯について

「乳歯は生え変わるので、むし歯になっても多少問題ない」
と思っていませんか?
実は乳歯のむし歯は、非常に厄介です!
というのも乳歯の根の先には、すでに永久歯の種が存在しています。乳歯が口腔トラブルを起こすと、その下に隠れている種が影響を受けてしまうのです。
うまく萌出しなかったり、変色を起こしたりする恐れがあります。
また乳歯であっても、むし歯になると痛みが出ることに変わりはありません。放っておくとお子さまが痛い思いをしますし、症状は悪化の一途を辿るので適切な治療が必要です。
ただ、
「かわいい子どもに治療を受けさせるのはかわいそう…」
「うちの子は病院嫌いなので、歯科医院できちんと治療を受けられるか心配…」
と感じる親御さまもいらっしゃるはずです。
確かに子どもに歯科治療を受けさせるのは、簡単なことではありませんよね。日頃から予防に努め、歯科治療がいらない状態をキープしましょう。
 
 

初めはガーゼを使いましょう!

下の前歯が萌出したタイミングで、ガーゼを使った口腔ケアを始めてみてください。ガーゼを水で濡らし、歯の表面をやさしく拭くだけでOKです。乳児は口をすすげないので、食後に水や白湯を飲むのもよいでしょう。
歯ブラシを使い始めるのは、上の前歯が萌出したタイミングで構いません。乳児用の製品を使い、小刻みに動かして汚れを取り除きましょう。
特に上の前歯は、汚れが蓄積しやすいので丁寧に磨いてください。歯茎をゴシゴシとこすらないよう気を付けましょう。無理に磨こうとすると、お子さまを歯磨き嫌いにさせてしまう可能性があるので注意が必要です。
 
 

乳児のブラッシング回数は?

乳歯が生えてしばらくの間は、1日1~2回程度の口腔ケアでOKです。汚れを落とすことももちろん重要ですが、まずはブラッシング自体に慣れてもらいましょう。奥歯が萌出する1歳半~2歳頃を目途に少しずつ回数を増やし、最終的に毎食後のブラッシングを習慣化させてください。
 
 

歯みがき粉の使用について

乳児向けの製品もたくさん流通していますが、無理に使う必要はありません。うがいができないうちは、口に含んだ歯磨き粉を十分に洗い流せないためです。
歯磨き粉の使用を検討する前に、まずはブラッシングに慣れてもらうことを意識しましょう。
もしブラッシングを嫌がるお子さまがいれば、その対策としてフレーバー付きの歯磨き粉を用いるのは有効です。またフッ素が配合された製品を使えば、歯質強化にもつながるでしょう。
ただし、用法用量を守って正しく使用してくださいね。うがいが必要な場合は、口をすすげる月齢に達してから使用を開始しましょう。
 
 

フッ素について

歯の表面のエナメル質を強くし、むし歯になりにくい状態をつくってくれます。特に乳歯が萌出して間もない頃の「幼若エナメル質」には、フッ素を取り込みやすいという性質があります。早い段階で塗布を始めれば、高い効果が期待できるでしょう。
フッ素が配合された、市販のジェルや洗口剤を家庭で使うのもおすすめです。
また歯科医院で塗ってもらえるフッ素は、市販の製品に比べて濃度が高い場合が多いです。エナメル質へ効率的に吸収されるよう、プロが塗布してくれるのでぜひ活用してください。
「高濃度って聞くと心配…」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科医院で使うフッ素は体に害がないよう量や濃度が調整されているので安心してください。
自治体の歯科健診などで塗布してもらえることもあるので、そこでフッ素デビューするのもよいでしょう。

にんにく臭、何時間で消えるか知ってる?


 
アヒージョやホイル焼き、パスタなど、さまざまなメニューに使用される「大蒜(にんにく)」。中華系のメニューに欠かせない食材の一つといっても過言ではありませんよね。
風味付けに適しており、嗅いだだけで食欲をそそる方も多いはずです。
食べているときは幸せかもしれませんが…後悔するのはそのあとです。いくらブラッシングをしても、しばらく経つと体の中から悪臭が生じて口腔内に充満するでしょう。
経験がある方も、きっとたくさんいらっしゃるはずです。
そこで今回は、大蒜臭の正体や解消する方法などを紹介します。大蒜料理を頻繁に口にしている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
 
 

第三者の大蒜臭が気になる場面とは?

自分の口の中から発される大蒜臭が、周囲の人に大きな迷惑をかけているかもしれません。
「第三者の大蒜臭が気になる場面」について当医院でアンケートを取ったところ、次の結果が得られました(対象者:144名)。
《1位》通勤中のバスや電車内(71.1%)
《2位》知人との会話中(59.4%)
《3位》仕事中(41.2%)
《4位》恋人とのデート中(26.0%)
どれも、日常生活におけるさりげないシーンばかりですよね。あなたも知らないうちに、周囲の人から「臭い」と思われているかもしれませんよ。
 
 

「大蒜臭」の正体

大蒜臭の原因は、ズバリ「アリイン」という成分です。すりおろされて酵素と混ざったり、体の中で変質したりするとアリインからアリシン、ジアリルジスルフィド、そして最終的にアリルメチルスルフィド(AMS)へと変わります。
なおAMSは、口腔内だけでなく、肝臓を始めとしたさまざまな消化器官で発生します。
「体全体がなんとなく臭いかも…」と感じた場合、体の中の至るところで大蒜臭の原因が発生しているかもしれませんよ。
 
 

大蒜臭はどれくらい続く?

大蒜臭の原因となる成分が、体の中から消失するまでにかかるのは48時間程度といわれています。
食事量によって違いはありますが、口臭は3時間前後で気にならないレベルになるので安心してください。
ただ大切な商談やデートなどを控えていると、自分の体臭が気になってしまいますよね。そのような場合は、前日から大蒜の摂取を控えるのがよいでしょう。
 
 

大蒜臭を解消する方法はある?

AMSは、体内に残りやすいのが特徴です。
大蒜臭を抑え込むには、腸管から吸収された成分が血液へ入る前までのタイミングが勝負となります。
大蒜臭を次の日まで残さないために、おすすめなのが「シャンピニオンエキス」と呼ばれるサプリメントです。「シャンピニオン=マッシュルームの一種」で、製品には「きのこポリフェノール」という成分が含まれています。
特許製法で抽出された天然の消臭成分で、1987年にある企業が発見しました。当時ニュースで話題になったので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
さらに「フラボノイド」や「アミノ酸」などのポリフェノール成分が、腸内で発生したアンモニアやAMSなどに複合的にアプローチします。血液への吸収を阻害するので、悪臭の発生を抑えられるでしょう。サプリメント以外にお菓子や飲料にも配合されているので、興味がある方はぜひ探してみてください。
ご自身が摂取しやすい食品で取り入れてみましょう。
 
 

イヤなニオイを解消しよう!

大蒜を摂取してからしばらくの間は、口の中にニオイの元が残存しています。
そこで、ニオイ消しに一役買ってくれるおすすめの飲み物を4つ紹介します。
1. 牛乳
牛乳に含まれているタンパク質が、アリインと結合して大蒜臭の原因成分を減らします。
2. お茶
お茶に含まれている「カテキン」と呼ばれるポリフェノールの一種には、消臭効果や殺菌効果が期待できます。アリシンと結び付き、大蒜臭の軽減に一役買ってくれるでしょう。カテキンが含まれていればよいので、緑茶やジャスミン茶でも構いません。
3. リンゴジュース
リンゴの含有成分である「リンゴポリフェノール」が、アリシンと結び付いて大蒜臭の軽減を手助けします。ジュースではなく、リンゴそのものを食べても構いません。
4. コーヒー
コーヒーに含まれている「クロロゲン酸」などのポリフェノール成分が、アリシンと結び付いて大蒜臭を軽減してくれます。
 
 

食後の口腔ケアもお忘れなく!

大蒜が入ったメニューを口にしたら、食後に欠かさずブラッシングを行いましょう。とにかく、できるだけ早めに磨くのが大切なポイントです。
なんとなく臭いと感じたら、洗口液やデンタルリンスを使うのもおすすめです。専用ブラシを用いて、舌もキレイにしてくださいね。
どのアイテムも、ドラッグストアに行けば手軽に入手できますよ。何を使えばよいかわからないときは、かかりつけ医に相談してみてくださいね。
タナベ歯科クリニックでも口臭に関する相談を承っていますので、悩みをお持ちの方は気軽にご来院ください。
 
 

《まとめ》

大蒜による口臭は、口の中を清潔にしてすぐに消失するわけではありません。本記事で紹介した内容を参考にして、体の中からケアを行いましょう。

メラミンスポンジを歯に使用してはいけない理由について


 
突然ですがみなさんは「メラミンスポンジ」を知っていますか?
お掃除アイテムの一つで「メラミンフォーム」という材質でできているのが特徴です。水に濡らして拭くだけで汚れを落とせるので、普段から使用している方もいらっしゃるでしょう。
「歯科医院のブログと、一体どのような関係が?」
このような疑問を抱いた方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は近年、メラミンスポンジを使って歯のホワイトニングを試みる方が増えています。
結果から申し上げると、この行為は厳禁です。心当たりがある方は、すぐに歯への使用を中止してください。
使用してはならないのはなぜなのか、記事の中で詳しくお話しします。
 

メラミンスポンジについて

掃除用アイテムの一つで、ドラッグストアや100円ショップに行けば手軽に入手できます。
「メラミンフォーム」という硬い網目状の研磨材でできており、汚れを削って落とす仕組みです。
少し専門的な話になりますが、メラミンフォームは大理石や真鍮と同等の「硬度レベル4」を誇る硬さです。
これだけ聞くとホワイトニングにも使えそうな印象ですが、使用できないのは一体どうしてでしょうか?
 

歯に使用してはならない理由

メラミンスポンジの特性を考えると、歯をこするだけで白くなりそうなイメージですよね。原理としては間違っていないかもしれませんが、その考えは非常に危険です。
歯に使用することで、着色汚れだけでなく表面のエナメル質まで削り落としてしまうのです。エナメル質を失くすと、細菌に蝕まれて歯の健康を損ないやすくなります。知覚過敏やむし歯のリスクがグッと高まるでしょう。
また歯が削られて表面がデコボコすると、着色汚れが起こりやすくなります。緑茶やコーヒー、ミートソースやタバコなどの色素が入り込み、今まで以上に汚れが目立ってしまうでしょう。
一言でいえば「白く見えるのは一時的で、機能性を失ってしまう」ということです。
以上が、歯にメラミンスポンジを使用してはならない理由です。SNSやメディアで何らかの情報を目にしても、使わないよう気を付けてください。
 
 

歯科用の専用アイテムは使ってもOK!

掃除用のメラミンスポンジではなく、歯の着色汚れを取り除くためのアイテムであれば使用して構いません。
使う前に「医療用」あるいは「ホワイトニング用」といった表記の有無を忘れず確認してくださいね。
ただ歯科用のメラミンスポンジであっても、強く擦るのはNGです。エナメル質の内部に入った汚れは、いくらこすってもキレイに落とせないためです。歯を傷付けないよう、丁寧にこすることが大切です。
また人工歯や差し歯がある方は、むやみにこすると表面のツヤを失う可能性があります。心配な場合は、使用を中断するか歯科医師へ事前に確認しましょう。
 
 

まとめ

メラミンスポンジは、キッチンやリビングの汚れを落とすときに重宝するアイテムです。
歯をこするとエナメル質がはがれて、知覚過敏やむし歯になる可能性が高まります。また歯の表面に傷が付くと、着色汚れが残りやすくなるのも難点の一つです。
ホワイトニング用や医療用のアイテムを使用し、適切な方法で美しい歯を手に入れましょう。製品選びに困ったときは、かかりつけ医に相談してみてくださいね。

プロが教える、歯ぎしりの特徴と治すための方法【後編】


 
今回も、前の記事と同じテーマを取り上げてお話しします。
歯ぎしりの対処法を中心に解説するので、心当たりがある方はぜひご覧ください。
家族の悪習癖に悩んでいる方も、本記事を読んで参考にしてもらえれば幸いです。
まずは「歯ぎしりをしている人の特徴」の続きから紹介します!
 

ストレスを溜めがち

あなたは仕事や家庭など、日頃の生活において強いストレスを感じることがありますか?
ストレスを感じること自体は誰にでもありますが、うまく発散できずに溜め込むタイプの人は注意が必要です。
趣味などを見つけて、適度に発散するよう心がけましょう。ストレスをゼロにすることは不可能であることを理解し、いかに溜め込まないようにするか考えていくことが大切です。
 

治療法・対処法

続いては、適切な治療法や対処法を紹介します。
ご自身に該当する項目があったかどうかを、確認した上でぜひ読み進めてください。
セルフチェックが難しい場合は、かかりつけ医に診察してもらいましょう。ご自身の口腔状態をきちんと把握することが大切です。
 

イメージ療法(自己暗示療法)

無意識のうちに行われる歯ぎしりの症状を、患者さま自身がコントロールすることは不可能です。ですがイメージ療法をうまく取り入れれば、少しずつ緩和が見込めます。
寝る前に布団の中で「歯ぎしりをしない」とご自身へ語り掛けてみてください。緊張をほぐし、リラックスした状態で就寝することが大切です。
難しいときは、次のポイントに注意しながら実践しましょう。
 
・安静に寝ている自分の姿を想像して顎の力を抜く(起きているときに症状が出る方は、そのときの様子をイメージしましょう)。
・付箋や手帳、スマホの待ち受け画面などに「歯ぎしりNG」といった旨のメモを複数用意し、目が届きやすいところへ貼って都度確認する。
・過度なストレスが溜まりそうな環境を避ける。
 
 

就寝時の注意点

ちょっとしたことに気を付けるだけで、寝ている間の歯ぎしりを軽減できるかもしれません。
いくつか紹介するので、取り入れられそうなものを選んで実践してみてください!
 
・1日の悩みや考え事は一旦リセットして眠りにつく。
・布団に入ったら一度体に力を入れ、脱力してから眠る。
・寝具が合っているかどうか確認する(高すぎる枕や硬すぎる敷布団はNG)。
・無理なく寝られる体勢を見つける。
・夜間によく眠れるよう、日中は長時間の昼寝を避ける。
 

食事の際の注意点

歯ぎしりをしている人は、食事の際に力が入りがちです。また硬いものばかり食べたり、噛まずに丸呑みをしたりする傾向もあります。
前者は歯を強くするためには重要なことですが、頻繁に食べることはおすすめできません。また「よく噛む」ということを意識し、時間をかけてゆっくりと食べましょう。
まずは日頃の癖を見直しましょう!
まずは日頃のふとした癖に、ご自身が気付くことが大切です。
例えば頬杖や肘をつく人は、顎に慢性的な負担をかけているかもしれません。顎周りの筋肉が疲弊し、歯ぎしりにつながっている可能性もあります。
上下の歯を合わせる癖なども含め、まずは自身を見つめ直すことが症状の改善につながるでしょう。
 
 

まとめ

歯ぎしりをしている人の特徴や対処法について、理解していただけましたか?
きっと自覚していない方が多いと思うので、これを機にご自身を見つめ直してもらえると幸いです。
確信が持てない場合は、早めに歯科医院を受診して適切な対処をしてもらいましょう。

プロが教える、歯ぎしりの特徴と治すための方法【前編】


 
あなたは、ご自身の悪習癖の有無について考えたことがありますか?
そのほとんどが本人の無意識下で行われますが、だからといって放置していると大切な歯の寿命を短くする恐れがあります。
今回は悪習癖の一つである「歯ぎしり」をテーマに、具体的なサインを紹介します。
ご自身の口腔状態と照らし合わせながら、ぜひご覧になってくださいね。本記事が、あなたの悪習癖を自覚するきっかけになれば嬉しいです。
 

家族や友人から指摘された経験はありませんか?

歯ぎしりは基本的に、就寝中という本人の無意識下で行われます。
そのため本人よりも、一緒に寝ている家族や友人の方が先に気付くのが特徴です。
歯を擦り合わせるときの音などが、そのきっかけになりがちです。
症状はほかにもありますので、ご自身の状態に照らし合わせながら1つずつチェックしてみてください。
 

1.歯が大きく擦り減っている

鏡で口の中を見たときに、歯が全体的に擦り減ってはいませんか?
歯の先端が削れて、真っ直ぐになっている場合は要注意です。場合によっては、犬歯とその周りのみが擦り減っているケースもあります。
大きく削れている場合、歯の形状が全体的に変化している可能性もあるのでよく確認しましょう。
 

2.頬の内側の粘膜や舌の表面に歯の痕がないか

上下の歯を左右に擦り合わせていると、頬の内側粘膜や舌の表面に歯が食い込んで痕がつくことがあります。それらの場所に傷やギザギザの痕がないかどうか、鏡でチェックしてみてください。
いずれかに該当する場合、歯ぎしり型もしくは噛みしめ型である可能性があります。それぞれの詳しい症状は後半で説明します。
 

頭痛や肩こりが頻繁に起こる

頭痛や肩こりなど、頭部周りの原因不明の症状に悩んでいませんか?
いずれかに心当たりがある場合、歯ぎしりが関係しているかもしれません。
というのも歯を擦り合わせると、脳から筋肉へ異常な指令が出されます。それによって頭や肩、顎を動かす筋肉などが疲弊して痛みを生じるのです。朝起きたときに、顎周辺にこわばった感覚がある人も要注意です。
 

歯の欠損をしたことがある

歯ぎしりは知らず知らずのうちに、歯へ強いダメージを与えています。次第に脆くなり、ふとした拍子に欠けたり割れたりする恐れがあるでしょう。
ちょっと当たっただけでダメになり、元の状態に戻せないケースもあります。最悪の場合、抜歯を伴う処置が必要になる可能性があることを知っておきましょう。
 

歯の根が欠けている

転倒などの衝撃で折れがちなのは先端部分ですが、根の部分にも注意が必要です。特定の場所に負担がかかると、歯がえぐれたように欠損する可能性があります。
犬歯とその周辺には、特に注意が必要です。歯を磨くときに歯ブラシで強く擦ると、痛みや擦り減りにつながるので気を付けましょう。
 

歯が頻繁に染みる

むし歯でないにも関わらず、歯が頻繁に染みるのも危険なサインです。
根の部分がダメージを受けて、知覚過敏を引き起こしているかもしれません。これは「象牙質」と呼ばれる、エナメル質の内側部分が露出することで起こる症状です。
冷水や冷風が当たったときに、歯が染みやすいのが特徴です。
 
 

一つの物事に集中しているときも要注意!

「歯ぎしり=寝ているときに起こる」と思われがちですが、実はそれだけではありません。
特定の物事に集中しているときや、緊張状態にあるときも注意が必要です。
ただ寝ているときに多い、上下の歯を左右へギリギリと動かす症状が出るのは稀です。ギュッと噛みしめる症状が出やすいので、日頃のご自身の様子を振り返ってセルフチェックしてみてください。
ただ無意識下で行われるので、どうしても気付きにくいとは思います。家族や友人など、周囲の人にも協力を仰いで確認してもらいましょう。
 

補綴物がよく取れる

歯に大きな負担がかかり、詰め物や被せ物といった補綴物が取れやすくなります。治療して何年も経過している、保険適用での金属製の補綴物は特に外れやすい傾向にあります。
「朝起きたら取れていた」
「何回も外れて再治療を受けたことがある」
という人は、歯ぎしりが影響しているかもしれません。
 

顎関節の痛み

開口時にカクカクという小さな音が出たり、朝起きたときに顎関節が痛んだりするといった症状はありませんか?
いずれかに心当たりがある場合、顎が大きなダメージを受けている可能性があります。顎周りに位置する「噛むための筋肉」が疲弊し、痛みを引き起こしているのです。
 

骨隆起が生じている

歯茎が盛り上がっている方も、悪習癖の可能性が疑われます。特に、舌と歯の裏側周辺の歯茎がデコボコになりやすいので入念にチェックしてください。
骨隆起は歯茎そのものではなく、その内側の骨が盛り上がって起こります。
痛みが出にくいため、気付くまでに時間がかかる人もいるでしょう。治療を急ぐ必要はありませんが、日常生活やほかの治療に支障をきたしている場合は削るなどの対処が必要です。
 
 
今回はここまでです!
歯ぎしりをしている人の特徴について、理解していただけたでしょうか?
次回も同じテーマでお話しするので、引き続きご覧になってくださいね。

エアフローとは?メリット・デメリットについて解説


 
ご自身の口の中を鏡でチェックした際に、歯の色が気になる方はいらっしゃいませんか?
喫煙やコーヒーを飲む習慣があると、着色汚れが付きやすくなります。
ブラッシングで落とせないほど頑固な場合は、歯科医院で「エアフロー」という機器を用いたクリーニングが必要になるでしょう。
一体どのような内容なのか、ピンと来ない方のために詳しく説明します。
 
 

エアフローとは?

目に見えないほどの細かなパウダー粒子を放出する機器で、歯にジェット噴射すると表面がキレイになります。着色汚れだけでなく、プラークやバイオフィルムなどの除去にも一役買ってくれるでしょう。
プラークやバイオフィルムの主な原因は、口の中に残った食物残渣です。前者は時間の経過とともに歯石化し、後者はもともと膜状であるため容易には落とせません。
そのような場面で重宝するのが、エアフローの存在です。
歯や歯肉にダメージを与えることなく、汚れのみを短時間でキレイに落としてくれるでしょう。
 
 

メリットとデメリット

メリット

1.高い清掃効果が見込める
歯間や補綴物の周りなど、歯ブラシだけでは磨き残しが生じやすい部分の汚れもしっかりと除去できます。歯列矯正中で装置を取り付けている方は、その付近に付着した汚れも取り除けるでしょう。
 
2.短時間でキレイになる
目に見えない細かな粒子が、広い範囲にジェット噴射されます。そのため、汚れをあっという間に落とすことが可能です。
 
3.口腔内にダメージを与えにくい
歯科クリーニングで用いられることが多い「超音波スケーラー」には、口の中を傷付けやすいという難点があります。
エアフローを用いれば、歯や補綴物の周りを傷付けることなく汚れを落とせるでしょう。
 4.着色汚れにも効果的である
茶渋やヤニを原因とする着色汚れにも、高い清掃効果が期待できます。自宅での口腔ケアでは落としきれない汚れを、瞬時に取り除けるでしょう。
 
 

デメリット

エアフローには数多くのメリットがありますが、原則として保険が適用されないという難点を抱えています。料金設定は歯科医院によって異なるので、予算が限られている方は、事前に複数の医院をよく比較検討しましょう。
また放射線治療を行っている方や、呼吸器疾患をお持ちの方、ナトリウム摂取制限のある方や妊娠中の方は施術を受けられない場合があります。心当たりがある方は、事前に歯科医院へ申し出るようにしてくださいね。
また施術中、粒子が歯肉や舌に当たってチクチクとした痛みを感じることがあります。慣れれば問題ありませんが、心配な方はあらかじめ歯科医師へ確認しましょう。
 

注意点

基本的に痛みはありませんが、知覚過敏がある場合、瞬間的に痛みがはしるかもしれません。
また着色汚れの除去には有効ですが、ホワイトニング効果は見込めません。補綴物の色も同様に、施術によって白くならないことを知っておいてください。
もう1点、施術直後にコーヒーやお茶を口にすることはNGです。これは歯の周りに通常あるはずの「唾液による自然保護膜」で、施術直後は守られていないためです。
喫煙も含め、施術後2~3時間程度は我慢するようにしてください。
 
 
エアフローのメリットや注意点について、理解していただけたでしょうか?
口の中にダメージを与えず、痛みも出にくいのは大きな魅力ですよね。
タナベ歯科クリニックでは、エアフローを始めとした複数の歯科クリーニングを手掛けています。患者さまの口腔状態や希望に合った方法でキレイにしますので、まずは一度ご相談ください。
蓄積した着色汚れやプラークなどを取り除き、キレイな口腔状態で日々を過ごしましょう!

歯ブラシを除菌していますか? 歯ブラシを清潔に保つための除菌器選び


ブラッシング後の歯ブラシには、非常にたくさんの細菌が付着しています。同じものをいつまでも使用していると、やがて口臭や歯周病といった口腔トラブルを引き起こしてしまうでしょう。
このような事態を予防するには、歯ブラシの除菌と乾燥に努めることが重要です。また、その前にしっかりと水洗いをすることも忘れてはなりません。
ただ、仕事や家事に追われていると
「わかっていても、ブラッシングばかりに時間を取れないんだよ…」
「それよりも早く寝たいんだよ!」
と思いますよね。
そこで今回は、おすすめの除菌アイテムである「除菌器」を紹介します。
複数の種類があるので、選び方のコツも併せて解説しますよ。興味がある方は、ぜひご覧くださいね。
 
 

歯ブラシはただ水洗いして乾かすだけではダメ?

みなさんもご存知の通り、歯ブラシは口腔内の汚れを取り除くアイテムです。ねばねばとしたプラークを除去したあとの歯ブラシには、数えきれないほどの細菌が付着しているでしょう。一説によると、約1億個以上もの細菌がついているのだとか。
それだけ多くの汚れが付着していると、水洗いと自然乾燥だけではなかなか清潔になりません。場合によっては、誤った手順が細菌を繁殖させることもあるでしょう。
強めの流水で、歯ブラシの根元を揉み洗いすることが大切なポイントです。歯間ブラシを併用している場合は、歯ブラシの毛と毛の間に通して洗うとなおよいです。どちらもキレイになり、一石二鳥といえるでしょう。
なお細菌の繁殖を防ぐには、洗浄以上に「適切な方法で乾かすこと」が重要です。
濡れた状態で棚やケースに戻すと、雑菌まみれになるので気を付けてください。最悪の場合、カビが生えてしまう可能性もあります。
これは、毛の部分に残った水が腐敗することが原因です。ティッシュなどで水分をしっかりと取り除き、十分に乾燥させてから保管してくださいね。
 
 

除菌器について

 

そもそも除菌とは?

「菌を増やさない、あるいは減少させるよう除去すること」をいいます。
つまり「除菌=100%菌を取り除ける」というわけではありません。60%のこともあれば、95%のこともあるでしょう。有効数減少できれば「除菌」と謳えるわけです。
除菌器に限らず、除菌アイテムを購入する際は、製品の効果や明確な数値に着目してチョイスすることが大切です。
 

UVランプには寿命がある!

除菌器は、容器の中で歯ブラシに紫外線を当てて菌を取り除く仕組みです。しかし紫外線を放出しているUVランプには寿命があり、切れると効果がなくなるので注意しなければなりません。
交換できる製品とできない製品とがあるので、購入前に忘れずチェックしましょう。
前者にはコスパが高いというメリットがあり、後者には常に衛生的に使えるという魅力があります。
また長寿命の製品や、一定時間を超えると自動でオン・オフが切り替わる製品などバリエーションが豊富です。
自分の希望に合う機能が搭載されている製品を選びましょう。
 
 

2つのタイプがある!

 

据え置きタイプ

自宅で使う場合に適しており、壁掛けできるものとできないものとがあります。前者は収納しやすく、後者は洗面所に立てて使える点がメリットです。
価格はメーカーによって大きく異なりますが、3,000円~10,000円程度が相場の目安です。一度に複数本入れられるので、家族全員分の歯ブラシを除菌できるという魅力も持ち合わせています。
中にはカミソリや電動歯ブラシといった、幅広いアイテムを除菌できる製品もありますよ。さらに中身を乾燥させる際、水分を取り除いて細菌の繁殖を防ぐ機能がついた製品もあります。
除菌したいアイテムが何なのか、家族のことも含め確認した上で購入するのがよいかもしれませんね。
 

持ち運びタイプ

その名の通り、出張先や職場、学校などに携帯できるタイプの製品です。
1,000円~3,000円と、比較的リーズナブルな価格で手に入るというメリットがあります。
USB充電式や乾電池式などで動くので、ケースに入れるだけで手軽に除菌できます。保管場所に困る心配がないでしょう。
 
 

普段の生活に合ったアイテムをチョイスしましょう!

毎日使用する口腔ケアアイテムは、清潔な状態で使用したいですよね。
今回紹介したように、除菌器一つとってもさまざまなタイプがあります。自分や家族の希望条件を確認し、その内容に合った製品を選びましょう。
まずは据え置きタイプと持ち運びタイプのいずれかを選択し、それから特徴や機能を突き詰めていくのがおすすめです。きっと、あなたの希望に合う製品が見つかるのではないでしょうか。
きちんと除菌された清潔な歯ブラシを使い、口腔内をキレイな状態でキープしましょう。