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プロが教える、歯ぎしりの特徴と治すための方法【後編】


 
今回も、前の記事と同じテーマを取り上げてお話しします。
歯ぎしりの対処法を中心に解説するので、心当たりがある方はぜひご覧ください。
家族の悪習癖に悩んでいる方も、本記事を読んで参考にしてもらえれば幸いです。
まずは「歯ぎしりをしている人の特徴」の続きから紹介します!
 

ストレスを溜めがち

あなたは仕事や家庭など、日頃の生活において強いストレスを感じることがありますか?
ストレスを感じること自体は誰にでもありますが、うまく発散できずに溜め込むタイプの人は注意が必要です。
趣味などを見つけて、適度に発散するよう心がけましょう。ストレスをゼロにすることは不可能であることを理解し、いかに溜め込まないようにするか考えていくことが大切です。
 

治療法・対処法

続いては、適切な治療法や対処法を紹介します。
ご自身に該当する項目があったかどうかを、確認した上でぜひ読み進めてください。
セルフチェックが難しい場合は、かかりつけ医に診察してもらいましょう。ご自身の口腔状態をきちんと把握することが大切です。
 

イメージ療法(自己暗示療法)

無意識のうちに行われる歯ぎしりの症状を、患者さま自身がコントロールすることは不可能です。ですがイメージ療法をうまく取り入れれば、少しずつ緩和が見込めます。
寝る前に布団の中で「歯ぎしりをしない」とご自身へ語り掛けてみてください。緊張をほぐし、リラックスした状態で就寝することが大切です。
難しいときは、次のポイントに注意しながら実践しましょう。
 
・安静に寝ている自分の姿を想像して顎の力を抜く(起きているときに症状が出る方は、そのときの様子をイメージしましょう)。
・付箋や手帳、スマホの待ち受け画面などに「歯ぎしりNG」といった旨のメモを複数用意し、目が届きやすいところへ貼って都度確認する。
・過度なストレスが溜まりそうな環境を避ける。
 
 

就寝時の注意点

ちょっとしたことに気を付けるだけで、寝ている間の歯ぎしりを軽減できるかもしれません。
いくつか紹介するので、取り入れられそうなものを選んで実践してみてください!
 
・1日の悩みや考え事は一旦リセットして眠りにつく。
・布団に入ったら一度体に力を入れ、脱力してから眠る。
・寝具が合っているかどうか確認する(高すぎる枕や硬すぎる敷布団はNG)。
・無理なく寝られる体勢を見つける。
・夜間によく眠れるよう、日中は長時間の昼寝を避ける。
 

食事の際の注意点

歯ぎしりをしている人は、食事の際に力が入りがちです。また硬いものばかり食べたり、噛まずに丸呑みをしたりする傾向もあります。
前者は歯を強くするためには重要なことですが、頻繁に食べることはおすすめできません。また「よく噛む」ということを意識し、時間をかけてゆっくりと食べましょう。
まずは日頃の癖を見直しましょう!
まずは日頃のふとした癖に、ご自身が気付くことが大切です。
例えば頬杖や肘をつく人は、顎に慢性的な負担をかけているかもしれません。顎周りの筋肉が疲弊し、歯ぎしりにつながっている可能性もあります。
上下の歯を合わせる癖なども含め、まずは自身を見つめ直すことが症状の改善につながるでしょう。
 
 

まとめ

歯ぎしりをしている人の特徴や対処法について、理解していただけましたか?
きっと自覚していない方が多いと思うので、これを機にご自身を見つめ直してもらえると幸いです。
確信が持てない場合は、早めに歯科医院を受診して適切な対処をしてもらいましょう。

プロが教える、歯ぎしりの特徴と治すための方法【前編】


 
あなたは、ご自身の悪習癖の有無について考えたことがありますか?
そのほとんどが本人の無意識下で行われますが、だからといって放置していると大切な歯の寿命を短くする恐れがあります。
今回は悪習癖の一つである「歯ぎしり」をテーマに、具体的なサインを紹介します。
ご自身の口腔状態と照らし合わせながら、ぜひご覧になってくださいね。本記事が、あなたの悪習癖を自覚するきっかけになれば嬉しいです。
 

家族や友人から指摘された経験はありませんか?

歯ぎしりは基本的に、就寝中という本人の無意識下で行われます。
そのため本人よりも、一緒に寝ている家族や友人の方が先に気付くのが特徴です。
歯を擦り合わせるときの音などが、そのきっかけになりがちです。
症状はほかにもありますので、ご自身の状態に照らし合わせながら1つずつチェックしてみてください。
 

1.歯が大きく擦り減っている

鏡で口の中を見たときに、歯が全体的に擦り減ってはいませんか?
歯の先端が削れて、真っ直ぐになっている場合は要注意です。場合によっては、犬歯とその周りのみが擦り減っているケースもあります。
大きく削れている場合、歯の形状が全体的に変化している可能性もあるのでよく確認しましょう。
 

2.頬の内側の粘膜や舌の表面に歯の痕がないか

上下の歯を左右に擦り合わせていると、頬の内側粘膜や舌の表面に歯が食い込んで痕がつくことがあります。それらの場所に傷やギザギザの痕がないかどうか、鏡でチェックしてみてください。
いずれかに該当する場合、歯ぎしり型もしくは噛みしめ型である可能性があります。それぞれの詳しい症状は後半で説明します。
 

頭痛や肩こりが頻繁に起こる

頭痛や肩こりなど、頭部周りの原因不明の症状に悩んでいませんか?
いずれかに心当たりがある場合、歯ぎしりが関係しているかもしれません。
というのも歯を擦り合わせると、脳から筋肉へ異常な指令が出されます。それによって頭や肩、顎を動かす筋肉などが疲弊して痛みを生じるのです。朝起きたときに、顎周辺にこわばった感覚がある人も要注意です。
 

歯の欠損をしたことがある

歯ぎしりは知らず知らずのうちに、歯へ強いダメージを与えています。次第に脆くなり、ふとした拍子に欠けたり割れたりする恐れがあるでしょう。
ちょっと当たっただけでダメになり、元の状態に戻せないケースもあります。最悪の場合、抜歯を伴う処置が必要になる可能性があることを知っておきましょう。
 

歯の根が欠けている

転倒などの衝撃で折れがちなのは先端部分ですが、根の部分にも注意が必要です。特定の場所に負担がかかると、歯がえぐれたように欠損する可能性があります。
犬歯とその周辺には、特に注意が必要です。歯を磨くときに歯ブラシで強く擦ると、痛みや擦り減りにつながるので気を付けましょう。
 

歯が頻繁に染みる

むし歯でないにも関わらず、歯が頻繁に染みるのも危険なサインです。
根の部分がダメージを受けて、知覚過敏を引き起こしているかもしれません。これは「象牙質」と呼ばれる、エナメル質の内側部分が露出することで起こる症状です。
冷水や冷風が当たったときに、歯が染みやすいのが特徴です。
 
 

一つの物事に集中しているときも要注意!

「歯ぎしり=寝ているときに起こる」と思われがちですが、実はそれだけではありません。
特定の物事に集中しているときや、緊張状態にあるときも注意が必要です。
ただ寝ているときに多い、上下の歯を左右へギリギリと動かす症状が出るのは稀です。ギュッと噛みしめる症状が出やすいので、日頃のご自身の様子を振り返ってセルフチェックしてみてください。
ただ無意識下で行われるので、どうしても気付きにくいとは思います。家族や友人など、周囲の人にも協力を仰いで確認してもらいましょう。
 

補綴物がよく取れる

歯に大きな負担がかかり、詰め物や被せ物といった補綴物が取れやすくなります。治療して何年も経過している、保険適用での金属製の補綴物は特に外れやすい傾向にあります。
「朝起きたら取れていた」
「何回も外れて再治療を受けたことがある」
という人は、歯ぎしりが影響しているかもしれません。
 

顎関節の痛み

開口時にカクカクという小さな音が出たり、朝起きたときに顎関節が痛んだりするといった症状はありませんか?
いずれかに心当たりがある場合、顎が大きなダメージを受けている可能性があります。顎周りに位置する「噛むための筋肉」が疲弊し、痛みを引き起こしているのです。
 

骨隆起が生じている

歯茎が盛り上がっている方も、悪習癖の可能性が疑われます。特に、舌と歯の裏側周辺の歯茎がデコボコになりやすいので入念にチェックしてください。
骨隆起は歯茎そのものではなく、その内側の骨が盛り上がって起こります。
痛みが出にくいため、気付くまでに時間がかかる人もいるでしょう。治療を急ぐ必要はありませんが、日常生活やほかの治療に支障をきたしている場合は削るなどの対処が必要です。
 
 
今回はここまでです!
歯ぎしりをしている人の特徴について、理解していただけたでしょうか?
次回も同じテーマでお話しするので、引き続きご覧になってくださいね。

エアフローとは?メリット・デメリットについて解説


 
ご自身の口の中を鏡でチェックした際に、歯の色が気になる方はいらっしゃいませんか?
喫煙やコーヒーを飲む習慣があると、着色汚れが付きやすくなります。
ブラッシングで落とせないほど頑固な場合は、歯科医院で「エアフロー」という機器を用いたクリーニングが必要になるでしょう。
一体どのような内容なのか、ピンと来ない方のために詳しく説明します。
 
 

エアフローとは?

目に見えないほどの細かなパウダー粒子を放出する機器で、歯にジェット噴射すると表面がキレイになります。着色汚れだけでなく、プラークやバイオフィルムなどの除去にも一役買ってくれるでしょう。
プラークやバイオフィルムの主な原因は、口の中に残った食物残渣です。前者は時間の経過とともに歯石化し、後者はもともと膜状であるため容易には落とせません。
そのような場面で重宝するのが、エアフローの存在です。
歯や歯肉にダメージを与えることなく、汚れのみを短時間でキレイに落としてくれるでしょう。
 
 

メリットとデメリット

メリット

1.高い清掃効果が見込める
歯間や補綴物の周りなど、歯ブラシだけでは磨き残しが生じやすい部分の汚れもしっかりと除去できます。歯列矯正中で装置を取り付けている方は、その付近に付着した汚れも取り除けるでしょう。
 
2.短時間でキレイになる
目に見えない細かな粒子が、広い範囲にジェット噴射されます。そのため、汚れをあっという間に落とすことが可能です。
 
3.口腔内にダメージを与えにくい
歯科クリーニングで用いられることが多い「超音波スケーラー」には、口の中を傷付けやすいという難点があります。
エアフローを用いれば、歯や補綴物の周りを傷付けることなく汚れを落とせるでしょう。
 4.着色汚れにも効果的である
茶渋やヤニを原因とする着色汚れにも、高い清掃効果が期待できます。自宅での口腔ケアでは落としきれない汚れを、瞬時に取り除けるでしょう。
 
 

デメリット

エアフローには数多くのメリットがありますが、原則として保険が適用されないという難点を抱えています。料金設定は歯科医院によって異なるので、予算が限られている方は、事前に複数の医院をよく比較検討しましょう。
また放射線治療を行っている方や、呼吸器疾患をお持ちの方、ナトリウム摂取制限のある方や妊娠中の方は施術を受けられない場合があります。心当たりがある方は、事前に歯科医院へ申し出るようにしてくださいね。
また施術中、粒子が歯肉や舌に当たってチクチクとした痛みを感じることがあります。慣れれば問題ありませんが、心配な方はあらかじめ歯科医師へ確認しましょう。
 

注意点

基本的に痛みはありませんが、知覚過敏がある場合、瞬間的に痛みがはしるかもしれません。
また着色汚れの除去には有効ですが、ホワイトニング効果は見込めません。補綴物の色も同様に、施術によって白くならないことを知っておいてください。
もう1点、施術直後にコーヒーやお茶を口にすることはNGです。これは歯の周りに通常あるはずの「唾液による自然保護膜」で、施術直後は守られていないためです。
喫煙も含め、施術後2~3時間程度は我慢するようにしてください。
 
 
エアフローのメリットや注意点について、理解していただけたでしょうか?
口の中にダメージを与えず、痛みも出にくいのは大きな魅力ですよね。
タナベ歯科クリニックでは、エアフローを始めとした複数の歯科クリーニングを手掛けています。患者さまの口腔状態や希望に合った方法でキレイにしますので、まずは一度ご相談ください。
蓄積した着色汚れやプラークなどを取り除き、キレイな口腔状態で日々を過ごしましょう!

歯ブラシを除菌していますか? 歯ブラシを清潔に保つための除菌器選び


ブラッシング後の歯ブラシには、非常にたくさんの細菌が付着しています。同じものをいつまでも使用していると、やがて口臭や歯周病といった口腔トラブルを引き起こしてしまうでしょう。
このような事態を予防するには、歯ブラシの除菌と乾燥に努めることが重要です。また、その前にしっかりと水洗いをすることも忘れてはなりません。
ただ、仕事や家事に追われていると
「わかっていても、ブラッシングばかりに時間を取れないんだよ…」
「それよりも早く寝たいんだよ!」
と思いますよね。
そこで今回は、おすすめの除菌アイテムである「除菌器」を紹介します。
複数の種類があるので、選び方のコツも併せて解説しますよ。興味がある方は、ぜひご覧くださいね。
 
 

歯ブラシはただ水洗いして乾かすだけではダメ?

みなさんもご存知の通り、歯ブラシは口腔内の汚れを取り除くアイテムです。ねばねばとしたプラークを除去したあとの歯ブラシには、数えきれないほどの細菌が付着しているでしょう。一説によると、約1億個以上もの細菌がついているのだとか。
それだけ多くの汚れが付着していると、水洗いと自然乾燥だけではなかなか清潔になりません。場合によっては、誤った手順が細菌を繁殖させることもあるでしょう。
強めの流水で、歯ブラシの根元を揉み洗いすることが大切なポイントです。歯間ブラシを併用している場合は、歯ブラシの毛と毛の間に通して洗うとなおよいです。どちらもキレイになり、一石二鳥といえるでしょう。
なお細菌の繁殖を防ぐには、洗浄以上に「適切な方法で乾かすこと」が重要です。
濡れた状態で棚やケースに戻すと、雑菌まみれになるので気を付けてください。最悪の場合、カビが生えてしまう可能性もあります。
これは、毛の部分に残った水が腐敗することが原因です。ティッシュなどで水分をしっかりと取り除き、十分に乾燥させてから保管してくださいね。
 
 

除菌器について

 

そもそも除菌とは?

「菌を増やさない、あるいは減少させるよう除去すること」をいいます。
つまり「除菌=100%菌を取り除ける」というわけではありません。60%のこともあれば、95%のこともあるでしょう。有効数減少できれば「除菌」と謳えるわけです。
除菌器に限らず、除菌アイテムを購入する際は、製品の効果や明確な数値に着目してチョイスすることが大切です。
 

UVランプには寿命がある!

除菌器は、容器の中で歯ブラシに紫外線を当てて菌を取り除く仕組みです。しかし紫外線を放出しているUVランプには寿命があり、切れると効果がなくなるので注意しなければなりません。
交換できる製品とできない製品とがあるので、購入前に忘れずチェックしましょう。
前者にはコスパが高いというメリットがあり、後者には常に衛生的に使えるという魅力があります。
また長寿命の製品や、一定時間を超えると自動でオン・オフが切り替わる製品などバリエーションが豊富です。
自分の希望に合う機能が搭載されている製品を選びましょう。
 
 

2つのタイプがある!

 

据え置きタイプ

自宅で使う場合に適しており、壁掛けできるものとできないものとがあります。前者は収納しやすく、後者は洗面所に立てて使える点がメリットです。
価格はメーカーによって大きく異なりますが、3,000円~10,000円程度が相場の目安です。一度に複数本入れられるので、家族全員分の歯ブラシを除菌できるという魅力も持ち合わせています。
中にはカミソリや電動歯ブラシといった、幅広いアイテムを除菌できる製品もありますよ。さらに中身を乾燥させる際、水分を取り除いて細菌の繁殖を防ぐ機能がついた製品もあります。
除菌したいアイテムが何なのか、家族のことも含め確認した上で購入するのがよいかもしれませんね。
 

持ち運びタイプ

その名の通り、出張先や職場、学校などに携帯できるタイプの製品です。
1,000円~3,000円と、比較的リーズナブルな価格で手に入るというメリットがあります。
USB充電式や乾電池式などで動くので、ケースに入れるだけで手軽に除菌できます。保管場所に困る心配がないでしょう。
 
 

普段の生活に合ったアイテムをチョイスしましょう!

毎日使用する口腔ケアアイテムは、清潔な状態で使用したいですよね。
今回紹介したように、除菌器一つとってもさまざまなタイプがあります。自分や家族の希望条件を確認し、その内容に合った製品を選びましょう。
まずは据え置きタイプと持ち運びタイプのいずれかを選択し、それから特徴や機能を突き詰めていくのがおすすめです。きっと、あなたの希望に合う製品が見つかるのではないでしょうか。
きちんと除菌された清潔な歯ブラシを使い、口腔内をキレイな状態でキープしましょう。

コーヒーを飲んだ後の口臭をすぐに消すには?ニオイが強くなる原因と対策。


起床後や休憩中に、コーヒーを飲んでホッと一息つく習慣はありませんか?
カフェインによる眠気覚ましのために、毎日欠かさず飲んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただコーヒーを飲むと、その後の口臭が気になるという相談を受けることがあります。
一体どのようなメカニズムなのか、今回は両者の関係性を詳しくお話しします。
 
 

両者の意外な関係性

意欲や集中力の向上が期待できるコーヒー。
一方でコーヒー豆に含まれる、細かい微粒子が口臭の原因となりえます。微粒子が舌の表面に付着すると、独特のニオイを発するようになるでしょう。
1日2~3杯程度であれば問題ないですが、5杯を超える場合には予防が必要かもしれません。
また喉が渇いているときや、お腹が空いているときに飲みすぎると、次の問題が起こります。
・一時的に唾液量が減少し、口腔内の細菌が繁殖する
・カフェインの利尿作用で口腔内が乾きやすい状態となる
・呑酸(どんさん)というすっぱい分泌物により胃酸の発生が促される
起床時や空腹時にコーヒーを飲む習慣がある方は、特に注意してください。胃腸へ過度な負担をかけないためにも、食後に飲むことをおすすめします。
体質的に胃腸が弱い方は、量にも気を付けましょう。
 

コーヒー×タバコが口臭を強める?

喫煙習慣がある方の中に、コーヒーとタバコの組み合わせを好む方がいらっしゃいます。
しかしそれが、口臭を強める原因になるということも…。
理由として考えられるのが、コーヒーやタバコの成分です。前者に含まれるカフェイン、そして後者に入っているタールやニコチンには、唾液分泌量を低下させる働きがあります。その結果、舌や歯の表面に付着した成分や汚れが残りやすくなり、口臭の悪化につながるのです。
 
 

口臭の原因となりうる食品

イヤなニオイの原因になるのは、コーヒーだけではありません。
代表的なものとして挙げられるのが、ネギやニンニク、納豆やキムチなどです。もともとニオイが強いものばかりですよね。
また「意外なあの飲み物」も、口臭の原因になる可能性があります。1つずつ紹介します。
 

ソフトドリンク


オレンジジュースやコーラなど、糖分が豊富に含まれている飲み物は要注意です。糖分が多い分、口腔内の唾液量が減少して糖分や汚れが残りやすくなります。
ソフトドリンクに至っては、むし歯の原因になる恐れもあり、大変危険です。
喉が渇いたときや外出時に飲む習慣がある方は、注意してくださいね。
 

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コーヒーと同じように、カフェインが多く含まれているのが一番の理由です。
飲むと過緊張状態になり、唾液の分泌が妨げられるでしょう。口の中が渇いて、イヤなニオイが残るようになります。
 

アルコール

お酒を飲みすぎた翌日に、自分の口が臭くて後悔した経験はありませんか?
摂取したアルコールは肝臓で「アセトアルデヒド」に分解されたのち、体内の水分とともに尿として出されるのが基本です。しかし大量に飲酒をすると、アセトアルデヒドの量も増えてスムーズに分解が行なわれません。体内に残ったものが、ニオイの原因となるのです。
 

乳製品

乳製品には「口臭のもとになる細菌」が好む成分が、大量に含まれています。一気に繁殖するのが特徴で、場合によっては一晩で10億個もの菌が口腔内で増えてしまうことも。
カフェラテなどを飲んだあと、なんとなく口が臭いと感じるのは乳製品によるものと考えられます。
コーヒーに砂糖やミルクを入れて飲む習慣がある方も、飲んだあとのケアを忘れず行ないましょう。
飲んだままの状態で長時間過ごしていると、口臭やむし歯の原因になるので気を付けてくださいね。
 
 

口臭を予防する方法はある?

コーヒーによる口臭を防ぐには、ブラッシングが効果的です。併せて定期的な水分補給を行い、できるだけ口腔内が渇いていない状態にしましょう。
とはいえ、外出時はなかなか口腔ケアができませんよね。そのようなときは、どのように対処すべきでしょうか?
 

コーヒーによる口臭を防ぐ対策4選

・水で何度か「ブクブクうがい」をする
・キシリトールが配合されたガムを噛む
・空腹時や喉が渇いたときは、水を少しずつ飲んでできるだけ我慢する
・市販の洗口液で口をすすぐ
「水だと物足りない…」という方は、緑茶や紅茶、ルイボスティーなどで代用しましょう。ただ、飲みすぎは厳禁です。利尿作用で口腔内が渇きやすくなるため、少量ずつ飲むのがポイントです。
 
 

まとめ

眠気を覚まし、気分をリフレッシュさせてくれるコーヒー。
1日に何杯も飲んだり、飲むタイミングを誤ったりすると、口からイヤなニオイがして周囲の人を不快にさせるかもしれません。
「朝食代わりにいつもコーヒーを飲んでいる」という方は、これを機に簡単な食事とともに飲む習慣を身につけてはいかがでしょうか。単体で飲むよりも、口臭予防に効果を発揮するはずです。飲む回数やタイミングに気を付けるのもよいでしょう。
また、飲んだあとの口腔ケアも欠かせないポイントです。毎回ブラッシングをするのが理想ですが、難しい場合やガムを噛んだり口をすすいだりして、口の中をリフレッシュさせましょう!

歯石取りで血だらけでも大丈夫。歯石取りで出血してしまう理由とは? 


歯科医院で歯石取りをしたあとに、毎回出血している方はいらっしゃいませんか?
不安に感じている方もいるかもしれませんが、歯石取りの際に出血するケースは少なくありません。
今回はその理由を、詳しく掘り下げて解説します。
定期的に処置を受けている方や、今後受けてみようと考えている方はぜひ参考にしてください。
 
 

そもそも歯石取りとは?

まず歯石は、次の3段階で発生します。
1.ブラッシング不足などによって、口腔内に食べかすが残る
2.時間の経過によって食べかすがプラーク(細菌の塊)になる
3.さらなる時間を経てプラークが歯石になる
プラークが唾液などと混ざり合い、石化したものを歯石といいます。表面がザラザラとしているので汚れが付着しやすく、放置すると歯石としてどんどん蓄積されていくでしょう。
しかし歯石は、残念ながらブラッシングで取り除くことができません。放っておくと歯周病につながる恐れもあるため、歯科医院で早めに歯石取りを行うことが大切です。
 

除去しやすい歯石の特徴

「歯肉縁上歯石」と呼ばれる、歯茎のラインに沿って付着する白あるいは黄白色の歯石は比較的簡単に取り除けます。歯の表面に付着するのが特徴で、上の奥歯の外側や下の前歯の裏側に多く見られます。
毎日欠かさずブラッシングをしていても、汚れが蓄積しやすいので注意しましょう。
 

除去しにくい歯石の特徴

「歯肉縁下歯石」という黒あるいは褐色をした歯石は、取り除くのが少々困難です。その名の通り歯茎のフチにできやすく、唾液や血液、汚れなどが固形化してできます。
歯周病菌の放出する色素が黒いことから「黒い歯石」と呼ばれて、むし歯と間違われることも。非常に硬くこびりつくので、除去に時間がかかります。
歯周ポケットに生じやすいので、なかなか気付けないのも難点の一つです。
 
 

処置を受けると出血するのはどうして?

歯石取りをしてもらうたびに出血していると、処置を受けるのがイヤになってくると思います。
何かの病気なのではないかと、不安にもなってしまいますよね。
しかし、安心してください!
歯石取りで血が出るというのは、実はよくある話です。
そのようなことが起こるのは、一体なぜでしょうか?
 

「出血=傷付いた」というわけではない!


プラークや歯石は、いわば細菌の塊です。蓄積すると歯茎の炎症につながるため、少し触っただけで血が出てしまうのです。
ちなみに、日本人の大人の約8割に、歯肉炎や歯周病の病変があるといわれています。
それを考えると、ちょっとした拍子に出血するというのはあまり驚きではないと思います。
医療器具が歯茎を傷付けた、ということはありませんので、安心してくださいね。
 

出血が、体からの大切なメッセージとなっていることも…

出血をする人が多いとお話ししましたが、歯茎が健康であればそのような症状が出ることはありません。
血が出るということは、歯周病を始めとした何らかの病気が潜んでいる可能性があります。
特に歯周病は、進行するまで自覚症状が出にくい病気の一つです。気付いたときには歯を支える骨が蝕まれており、ふとした拍子に抜け落ちてしまうかもしれません。
処置を受けたときに出る血は「細菌が含まれた悪い血」なので、体外へ排出すべく適切なケアを行うことが大切です。
 
 

出血が起こったあとの対処法

出血は、放っておけば自然と止まるケースが大半です。その原因ごと取り除くことができれば、歯茎の炎症も数日程度で徐々に落ち着くでしょう。
歯石取りにおける出血のアフターケアは、非常に重要です。
歯石取り後の出血のアフターケアは、非常に大事です。
ブラッシングの際は、刺激を与えないようにやさしく磨くようにしてください。毛先が柔らかい歯ブラシを使用するのがベストです。
数日経っても出血が治まらないときは、重大な病気が潜んでいるかもしれません。早めにかかりつけ医を受診し、適切な処置を受けましょう。
 
 

歯石取りにおける出血は珍しくありません!過度に恐れないでくださいね。

今回は、歯石取りにおける出血のメカニズムや対処法などを紹介しました。
処置を受けた際の出血は、決して珍しいことではありません。3ヶ月~半年に1回は歯科検診を受け、プロに歯石取りをしてもらいましょう。
出血を恐れて歯科医院を敬遠していると、病気がどんどん進行して取り返しのつかない事態になる恐れがあります。この記事が、ご自身の歯の健康を見直すきっかけになればと思います。

歯磨きで歯茎から血が出る! その原因や対処法などを詳しく紹介【後編】

歯茎から血が出たときの対処法

 

 
今回は、歯茎から血が出たときの対処法を中心に紹介します。
前回と同じテーマですので、気になる方は併せてご覧ください。
 

歯周病の可能性があるときの対処法

歯茎から血が出ている場合は、歯周病の可能性があります。
早めにかかりつけ医へ相談し、適切な治療を受けてください。
 
具体的には、次のような治療で症状を改善する運びとなります。
・歯垢(プラーク)および歯石の除去
・咬合の確認と調整
・歯根の表面をなめらかにする
このような治療をすることで、歯周組織が改善され口の中が掃除しやすい状態となります。
 
ただし症状の進行が見られる場合、これらの治療が行えない可能性があります。歯周ポケットを減らすための外科的処置や、細菌の量や種類に合わせた抗生物質の投薬などが必要になるでしょう。
 
 

血が出たらまずすべきこと

歯茎からの出血には、重大な病気が潜んでいる恐れがあります。次に紹介する、4つのポイントを確認しましょう。
 

1.ブラッシングで適切な手入れをする

日々のブラッシングをサボっていると、歯周病は悪化する一方です。ご飯を食べたら歯を磨くことを徹底し、口の中を清潔に保ってください。外出中などでやむを得ず磨けないときも、就寝前は必ず磨きましょう。歯周病菌は、寝ている間に活発化するためです。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスの併用をおすすめします。
 

2.歯磨き粉を慎重に選ぶ


皆さんには、歯磨き粉を選ぶ基準がありますか?
製品によって特徴や価格が大きく異なるため、どれを買うべきか毎回悩む方も多いと思います。
泡立ちがよい歯磨き粉は「泡立っているのでよく磨けている!」と認識しがちですが、実はその逆です。泡が邪魔になって磨きにくいですし、磨き残しがあっても気付きにくくなります。
泡立ちが少なく、殺菌力の高い歯磨き粉がベストです。
研磨材が使用された歯磨き粉は、エナメル質を削る可能性があるため注意しましょう。知覚過敏を起こす恐れがあるためです。
また歯周病にかかっている間は、余計な刺激を与える恐れがあるので注意しましょう。
使用する歯磨き粉が、ブラッシングの質を左右しうると認識して慎重に選んでくださいね。
 

3.歯ブラシの毛の硬さに注意する

毛先が硬めの歯ブラシで磨くと、汚れがよく落ちる気がしますよね。健康状態がよいときはそれで構いませんが、歯周病にかかっている間は例外です。毛先が、普通あるいは柔らかめの歯ブラシを選びましょう。歯茎への刺激を軽減できます。
もちろん、毛先が柔らかいからといって強く磨くのはNGです。なでるように、やさしく歯ブラシを動かしましょう。時間をかけて磨けば、ゴシゴシこすらなくともキレイに汚れが落ちるはずですよ。
 

4.市販の製品を活用する

口の中を清潔に保つためには、口腔ケアに特化した市販の製品を活用するとよいでしょう。
例えば歯ブラシだけでは汚れを落としにくい、歯間には歯間ブラシやフロスがおすすめです。殺菌効果が期待できる、マウスウォッシュを用いるという方法もあります。メーカーによって製品の特徴が異なるので、見比べながら自分に合ったものを探してみてくださいね。
 
 

歯周病が自然治癒することはありません

歯周病の進行を食い止めて治すには、歯科医院で治療を受けるほかありません。歯茎が出血した際は、早めにかかりつけ医に診てもらって症状の改善を図りましょう。
基本的には専門の医療器具を使ったクリーニングや、咬合の調整などで治療を進めます。歯科治療だけに任せっきりにせず、自宅で日々の口腔ケアに励むことが重要なポイントです。
「ブラッシングのときに血の味がしたけど、気のせいかな?」
「痛みがないから、とりあえず様子を見ようかな」
このように症状を軽視していると、あとで取り返しのつかない事態になるかもしれません。大切な歯を失わなくて済むよう、早めに歯科医院を受診してください。診察や検査の結果、適切な治療方法を提案してもらえるはずです。
ご自身はもちろん、歯茎からの出血に悩む家族や知人がいれば、本記事の内容をぜひ教えてあげてくださいね。

歯磨きで歯茎から血が出る! その原因や対処法などを詳しく紹介【前編】

歯磨きで歯茎から血が出るのは危険?!


ブラッシングのあとにうがいをしたら、吐き出した水に血が混じっていて驚いたという経験はありませんか?
1日だけなら「たまたまかな?」と思うかもしれませんが、何日も続くと不安になると心配になると思います。
一時的なものだからと放っておいたら、のちのちとんでもない事態を引き起こすかもしれません。
強い力で磨かない限り、歯茎からの出血は起こりにくいためです。
血が出る原因や対処法などを解説するので、自分や家族に心当たりがある方はぜひご一読ください。
 
 

歯茎から血が出るのはどうして?

考えられる5つの理由について、詳しく説明します。
 

1. 咬合の問題

歯ぎしりや食いしばりといった悪習癖があったり、噛み合わせに不具合があったりすると、上下の歯を合わせたときに歯が揺さぶられて歯茎が炎症を起こしがちです。咬合や悪習癖を改善させるのが、解決のカギとなるでしょう。
 

2. 歯周病

歯周病菌によって生じる、炎症性疾患のことです。歯茎から血が出る、最多要因といっても過言ではありません。
放っておくと悪化の一途をたどり、最終的に歯が脱落する恐れがあります。
 

3. ドライマウス

口腔内が、常に乾いていると感じることはありませんか?心当たりがある方は、唾液量の少なさが原因でドライマウスになっているかもしれません。
歯についた汚れが落ちにくい上に、歯茎が腫れて出血しやすくなります。
ストレスやタバコなどの生活習慣、日頃飲んでいる薬の種類を見直すことで改善が期待できます。
 

4. ホルモンバランス

更年期障害の方や妊婦さんなど、ホルモンバランスが変化しやすい人は歯茎から出血しがちです。中でも女性は、女性ホルモンの分泌が増えるタイミングで症状が出やすい傾向にあります。
 

5.不適切なブラッシング


磨くときに強い力を加えると、歯茎が傷付いて出血する可能性があります。なでるような感覚で、やさしく磨きましょう。
以上、5つの理由について詳しく説明しました。
歯周病にかかっていると、ほかの部分に原因があっても症状を悪化させる可能性があるので気を付けてください。頻繁に出血する場合は、早めにかかりつけ医へ相談して適切な治療を受けましょう。
 
 

歯周病は恐ろしい病気?

若い方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、歯周病は世界的に見ても罹患者の多い病気の一つです。日本では、成人の約8割がかかるのだとか。数字で見ると、意外と高い罹患率ですよね。
歯周病菌は、磨き残しの食べかすなどをエサにして徐々に繁殖します。歯槽骨が溶かされていき、最終的に歯が脱落したり、細菌が血管から全身を巡り重大な疾患を引き起こしたりしうる病気です。
症状の一つに「歯茎の炎症」がありますが、これは細菌の侵入を防ぐ目的で白血球が集まるためです。そこを歯ブラシで強く磨いてしまうと、出血につながります。
特別な痛みがないからといって放置すると、のちのち大きなトラブルになるかもしれません。歯周病の可能性を視野に入れつつ、早めに歯科医院を受診してください。
 
 

歯周病の進行に関して

歯周病は、どのようにして進行するのでしょうか。
初期段階では、歯肉溝(歯と歯茎との間の溝)に歯垢が蓄積して、歯茎だけが腫れます。この段階であれば、適切な対処によって早期の改善が見込めるでしょう。
しかし、ここから症状が進行すると「歯周炎」になります。
歯肉溝が深くなった結果、歯周ポケットが発生して歯石が蓄積しやすくなるでしょう。それと同時に、歯周病菌が歯槽骨を蝕んで歯茎が後退します。
見た目も徐々に変化していくと思うと、考えただけで恐ろしいですよね。
歯槽骨が溶けると、次第に歯が浮いたような感覚に陥ります。痛みに加えて、膿が生じるのも特徴です。
最終的には食べ物がうまく噛めなくなり、歯槽骨がすべて溶けて歯が脱落します。仮に残っていたとしても、抜歯を余儀なくされるでしょう。
歯周病は恐ろしい病気だと捉え、少しでも異常を感じたら早めに診てもらってくださいね。
次回は、歯茎から血が出たときの適切な対処法について説明します。

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今回も引き続き、痛みが出にくいむし歯について解説します。原因や治療法も併せて紹介するので、ご自身の症状と照らし合わせながらご覧ください。
 

1-3.二次カリエス

過去に治療した歯が再度むし歯になることで、被せ物や詰め物の経年劣化が主な原因です。劣化によるわずかな隙間から、むし歯菌が侵入して徐々に進行するのです。
被せ物や詰め物の奥や境目が特に蝕まれやすく、定期的に鏡を見ていてもなかなか気付けません。痛みなどの症状がない場合、自ずと放置することになるでしょう。
このタイプのむし歯も、あっという間に進行するのが特徴です。ですが被せ物や詰め物は汚れが付着しやすいため、手入れがしにくいのも正直なところです。
先述した内容と被りますが、やはり定期健診を受けて早期発見・治療と予防に励むことが重要になります。
治療法としては、むし歯検査機(レーザー光を用いて、むし歯のサイズや深さを数値化する機器)やレントゲン撮影、診察をしたのち再度むし歯部分を除去します。殺菌後、新たな被せ物や詰め物をすれば完了です。
ただし神経まで蝕まれている場合、抜髄などが必要になるかもしれません。
二次カリエスが起こるたびに健康な部分は削られますので、そうならないためにも定期健診を受けましょう。
 

1-4.初期段階のむし歯

むし歯菌が放出する酸によって、エナメル質が溶かされるとむし歯になります。白く濁るのが特徴で、痛みはまだありません。自分自身では気付きにくいですが、この段階で発見できれば元の健康な歯を手に入れることが可能です。
こちらも同じく、定期健診を受けて早期発見・治療を目指しましょう。
もし発見された場合は、診察やレントゲン撮影、むし歯検査機による検査を経たのち、進行を食い止めるためのブラッシング指導やフッ素の塗布が行なわれます。フッ素やリン酸カルシウムの塗布は歯の再石灰化を促し、歯を元の状態へ戻すことをサポートしてくれるでしょう。
削った方がよいと判断されることもありますが、少し削ったのちレジンを詰めて完了となるケースが大半です。治療期間や時間も最小限で済み、精神的な負担がかかる心配もないでしょう。
 

1-5.慢性的な虫歯


 
これまで紹介したのは、比較的進行が速いタイプのむし歯ばかりでした。しかしむし歯には、急性だけでなく慢性のものも存在します。
急性むし歯は、一般的に子どもや若者にも多く見られ、歯が黄色から茶色に変色するのが特徴です。痛みも強く、あっという間に進行するでしょう。
一方で慢性むし歯は、成人に多く見られます。歯の表面や溝が、何年もかけて黒く変色していくというものです。痛みなどの自覚症状はほぼありません。
そのため慢性むし歯は、歯科医師に診断してもらう必要があります。
定期健診などで慢性むし歯が見つかったら、進行状態をチェックします。進行が止まっていれば歯科クリーニングやブラッシング指導、フッ素塗布などが有効です。治療の必要性については、進行具合によって変わるでしょう。
 
 

まとめ

むし歯は痛みがきっかけで自覚することが多いため、今回紹介したタイプのむし歯は、患者さまご自身ではなかなか気付けません。
歯の健康を維持し、何かあった場合に早期発見・治療を行なえるよう、日頃から定期的に歯科健診を受けましょう。理想の受診頻度は、3~4ヶ月程度に1回です。
健診では口腔状態の確認のほかに、ブラッシング指導や専用の機器を用いたクリーニングを行ないます。日頃のセルフケアと併せてこういったプロケアを受けることにより、大切な歯を長持ちさせやすくなります。
痛みがないからといって何もしないのではなく、病気が潜んでいるリスクを疑って歯科医院を受診しましょう。

痛くない虫歯は要注意!知っておくべき5つの原因と治療法【前編】

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突然ですが皆さんは、最近歯科医院を受診しましたか?
「そういえば何年も行っていないなあ」
「こないだまで少し痛かったけど、今は症状がないから大丈夫」
このように考えた方もいらっしゃるかもしれません。
 
この考えは、実に危険です!
痛みがなくとも、むし歯が少しずつ進行している恐れがあるためです。
自覚症状がなければ、なかなか歯科医院に行こうとは思わないでしょう。そのため痛みが出て受診したときにはすでに進行しており、抜髄(神経の除去)や抜歯を余儀なくされるケースも少なくありません。
日頃から「我慢できない症状が出たら医療機関を受診する」というスタンスの方は、歯を失くすリスクが高いと考えられます。
年齢を重ねても健康な口腔状態でいられるよう、本記事をぜひ今後の参考にしてください。
 
 

1.痛みのないむし歯があるのはなぜ?

まずは、痛みが出にくいむし歯のパターンを5つ紹介します。原因や治療法も併せて解説するので、自分の口腔状態と照らし合わせてみてください。
 

 

1-1.神経が壊死した歯

初期段階のむし歯は痛みがなく、それから進行するにつれてズキズキと痛むようになります。我慢できない状態が続いたあとに痛みが突然なくなることがありますが、これは決してむし歯が治ったわけではありません。
むし歯菌が歯の奥にまで到達し、蝕まれた神経が壊死しているのです。
痛みが出たときに、痛み止めの服用などでその場しのぎのことばかりをしていると、このような状態に至ります。
 
ほかにも過去に治療した歯の奥に潜むむし歯菌や、打撲などの衝撃がきっかけで神経を徐々に弱らせることもあります。
鏡を見たときに、灰色に変色している歯があれば要注意です。
神経の壊死を疑い、早急に歯科医院を受診しましょう。
 
中には「痛みがないなら、放っておけばよいのでは?」と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、その考えは危険です。
放っていると、やがて腐敗して歯が溶けます。さらに細菌が繁殖して、膿の発生、激痛やひどい腫れを引き起こすでしょう。そして歯槽骨が溶け始め、最悪の場合は全身に悪影響を及ぼします。
 
歯の変色がある場合は、とにかく早めに診てもらってください。歯科医院で熱刺激や電気刺激、レントゲン撮影などによる検査を実施したのち適切な治療を行ないます。
具体的には歯の上部へ穴を空け、神経を除去して消毒します。その後、薬剤を詰めたらフタをして細菌の侵入を防ぎます。これでも痛みや腫れが続く場合は、抜歯が必要になるかもしれません。また抜髄時に膿がキレイに除去できないときは、歯茎を切開して取り除く手術を行なう運びとなるでしょう。いずれも大掛かりな処置となるため、それ以前に歯科医院で治療を受けることが重要です。
 
 

1-2.歯の根元にできる「大人むし歯」

30代以上の成人に多いのが「根面う蝕」と呼ばれる、歯の根元にできるむし歯です。主な原因は、不適切なブラッシングや歯周病による歯茎の後退です。
というのも歯の表面は通常「エナメル質」という硬いもので覆われていますが、歯茎の中に存在する根元部分は例外です。
そのためむし歯になると、あっという間に象牙質が蝕まれて取り返しがつかない事態となります。根面う蝕は自覚症状が出にくい、恐ろしいむし歯といえるのです。
このタイプのむし歯は、歯茎の下に向かってどんどん進行します。健康な部分との境界がわかりにくいため、治療が難しいというのが正直なところです。治療が遅れると、どんどん広がるというリスクもあります。
 
初期段階であれば通常と同じく「必要な分だけ削って詰め物(レジンと呼ばれる歯科用プラスチック)をするだけ」で済むので、
定期的に歯科健診を受けることが重要です。
歯周病の改善や予防も根面う蝕を防ぐことにつながるので、
日々のブラッシングと歯科医院での定期的な歯科クリーニングを併用して清潔な口腔状態を維持しましょう。
 
今回は、2種類のむし歯について解説しました。
残りの3タイプについては、次回詳しく紹介します。