歯の黄ばみの原因と対策。予防法や歯を白くする方法は?【前編】
歯の見た目が第一印象を左右する!
初対面では「見た目の印象が9割」と言われており、中でも口元がイメージを大きく左右します。
例えば歯が白くて美しい人と、黄ばんでいる人とで印象がよいのはどちらでしょうか?
ある調査では、歯が黄ばんでいる人に対して「不衛生」や「不潔」、「口臭がありそう」、「ブラッシングをしていなさそう」といったネガティブな印象ばかりが挙げられていました。
日本で口元の審美性が注目され始めたのは最近ですが、欧米人はもともと歯に対する意識が高いです。歯の白さや歯列が社会的に重視されており、歯が黄ばんでいると就職で不利になると言われるほどです。
日本ではここまでの影響がないかもしれませんが、ホワイトニングやセラミックといった審美治療に興味を持つ方が増えているのは事実です。
キレイで白い歯を手に入れ、相手にポジティブな印象を与えましょう。
白い歯の人は好印象?
白くて美しい歯の人は、初対面の人に「明るくてさわやか」や「清潔感がある」といったポジティブな印象を持たれがちです。就職面接などでも「自己管理ができている」「面接官が好印象を受けるのだから、取引先や顧客にもよいイメージを持たれるはず」といったイメージへ到達します。その結果、信頼度がアップし採用へ至る確率が高くなるでしょう。
白くて美しい歯があれば、得をするシーンは多々あっても損をすることはないと思います。第一印象のよさから、友人関係や恋愛もプラスに作用するかもしれません。
ピンとこない人は、逆の立場で考えてみてください。第一印象の相手が、白くて美しい歯であったらどのようなイメージを持ちますか?
きっと答えはすぐに出てくるはずです。
歯が黄ばむのはなぜ?
歯の黄ばみには、次の4つが関係しています。自分に該当する内容がないかチェックして、黄ばみの予防に励みましょう。
1.加齢
我々の歯の表面には、エナメル質と呼ばれる半透明の層があります。エナメル質は加齢に伴い薄くなるため、その内側の象牙質が透けやすくなります。象牙質の色は黄色っぽいため、歳を重ねるにつれて歯が黄ばんで見えるようになるのです。
象牙質の色には個人差がありますが、歯が黄ばむ一つの理由として知っておいてください。
2.歯垢(プラーク)および歯石
毎日ブラッシングを徹底している方でも、口腔内の歯垢をすべて取り除くことは困難です。口の中へ残った歯垢は、2~3日程度で石灰化して歯石になります。
いずれも乳白色をしているため、蓄積すると歯が黄ばんで見えるようになるでしょう。つまり、歯そのものは白色をしていても、付着物の影響で黄ばんで見えるというわけです。
3.食習慣
コーヒーやワイン、お茶、紅茶などを飲む習慣はありませんか?色素が強い飲食物を口にすると、歯が着色されて黄ばんでしまいます。着色汚れ、いわゆるステインが付着するのは、飲み物だけではありません。カレーやチョコレート、ケチャップやキムチなどにも要注意です。
4.喫煙
喫煙習慣がある人は、歯が黄ばみがちです。室内での喫煙を続けていると、次第に壁紙が黄色っぽくなってしまうのと同じですね。徐々に着色され、気付いたときには歯が黄ばんでいるでしょう。
黄ばみを防ぐには?
何より大切なのは、口腔環境の清潔を維持することです。次に紹介する、3つの対策を重点的に取り組みましょう。
1.ブラッシング
ブラッシングの際に、低発泡の歯磨き粉を使うことで黄ばみを予防できます。というのも、一般的な歯磨き粉には発泡剤が入っており、歯がよく磨けていると錯覚しがちです。泡立ちだけがよくても、ブラッシングに不備があると黄ばみが生じるでしょう。
低発泡の歯磨き粉は泡がほとんど出ないので、初めて使用する方は驚くかもしれません。しかし泡が出にくい分、時間をかけて丁寧にブラッシングするようになります。磨き残しがなくなり、着色だけでなく口腔トラブルの予防にもつながるでしょう。
2.デンタルフロス・歯間ブラシ
先述したように、ブラッシングだけでは歯垢を100%取り除けません。歯と歯茎の間や、歯と歯の間に蓄積した歯垢は、歯ブラシでは除去しにくいためです。
そのようなとき役に立つのが、デンタルフロスや歯間ブラシの存在です。歯ブラシと併用すれば歯垢を除去しやすくなり、歯の黄ばみを予防できるでしょう。
3.うがい
こまめなうがいも、歯の黄ばみを防ぐために有効な対策です。特にコーヒーやお茶など、着色しやすい飲食物を口にしたあとは積極的にうがいをしましょう。
外出先などで難しい場合は、水を飲んで原因物質を洗い流すだけでも構いません。ガムを噛んで、唾液の分泌を促すのもおすすめです。
今回は、歯が黄ばむ原因や有効な対策をお伝えしました。次回も引き続き、同じテーマでお話しします。